台湾人に恋した日本の20代女子が、夜の台北でバカになれなかった話

TRiP EDiTOR編集部
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2018/11/14

異文化でも好きって気持ちはバレてた

アイ:クラブは人混みがすごくて通れなかったんですけど、王くんが私の手を取って先導してくれました。その時は心臓のバクバクが止まらなくって、時間がスローモーションになった気がしました。

リカ:それ、めっちゃ胸キュン。

アイ:席に着いたらシャンパンが用意されていて、そのとき流行っていた洋楽が大音量で流れてました。

リカ:ブラックアイドピーズとか流行ってましたよね(笑)

アイ:慣れない場所で不安だったけど、シャンパンを飲んだらちょっと心が落ち着いてきました。乾杯したあとに王くんは誰かに呼ばれて席を立って、楊くんと話してたら「アイは、王のことが好きでしょ?」って聞かれました。

リカ:まさかバレていたなんて…!異文化でも、愛は万国共通なのかもしれませんね。

アイ:すごく動揺しました。それで楊くんが「王に会いに来たんでしょ?」なんて言うから、私はとっさに「違うよ。台湾が好きだから来た」って言っちゃったんです。でも、それで決心がついたんです。ここは台湾だし、今は夜だし、もう気持ちを伝えようって。

リカ:台湾と日本は同じアジアですけど、すぐに会いに行ける距離じゃないですもんね。

アイ:それでシャンパンを飲みながら踊ってると、王くんが戻って来たんです。でも時すでに遅しで、人生で初めてべろべろに酔っ払ってたみたいで、気がついたら潰れてました。


リカ:え?気持ちは伝えたんですか?(笑)

アイ:気づいた頃には外が明るくって、見知らぬ女の子が私を介抱してくれてました。でもその女の子が実は王くんの彼女だったんです。なんか、状況も整理できないし、気持ち悪すぎて一刻も早くホテルに帰りたい一心でタクシーを止めました。そのときも王くんがタクシーの運転手にホテルの場所を説明をしてくれたことを覚えてます。

アイ:結局、気持ちも伝えることができず日本に帰国しました。あの時わたしはなぜもっと素直になれなかったのだろう。あの時わたしはなぜもっとバカになれなかったのだろうって、後悔してました。でも、今ではある意味よかったと思うんです。王くんたちに出会えたことで台湾のことを知れたし、今では1人で旅行できるくらいアクティブになれました。もちろん今でもたまにですけど、王くんと楊くんとは連絡を取ってます。私の気持ちは台湾においてきたので、ずっと本人には秘密ですけどね。

リカ:「旅も人生ももっと楽しく編集できる」っていうことかもしれませんね。

今回は、台湾好きの女子に台湾に魅せられた理由を色々と聞いてみましたが、愛の力とは国境も異文化も超えるということを知りました。もしかしたら、いつかアイちゃんが王くんに気持ちを打ち明けるときがくるかもしれませんね。これからもトリップエディター編集部の四国担当は、旅がもっと楽しくなるよう、異文化交流に注目していきたいと思います。

※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。

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