2018年はクリスマス・イブを含めて3連休ですね。家族と過ごしたり、パートナーや恋人とどこかへ遠方へおでかけしたり、はたまた連休明け25日夜の売れ残りケーキを待ち構えている人もいるのではないでしょうか。ライター・ミズサワはその口です。
今回はそんなみなさまのクリスマスに少しでも役立てるよう、または少しでもおヒマを潰せるよう、ミズサワが渋谷の中心で少し大人になった、忘れられないクリスマスの思い出をお届けします。
ミズサワ(以下、ミズ):だいたい渋谷の24時間居酒屋「山家」で飲んでいる20代女子ライター。渋谷と川崎と中洲が大好き。
編集S(以下、編S):入社4ヶ月目のトリップエディター編集部員。山家でミズサワに出くわしても気づかないフリをしてくる。
渋谷で過ごした聖なる夜に大人になった話
その日はクリスマス・イブ。仕事を終えて帰宅し、ネットの友だちとSkypeしながらお酒でも飲もうと思っていたときに、元カレ・ユウスケから連絡があった。
ミズ:ユウスケからの連絡は2年ぶりくらい。大学在学中に一度会って、それっきりでした。高校生になって1年付き合ったんですが、もともと中学生からの知り合いで幼馴染っぽい関係だったので、何もなく自然消滅して友だちに戻ってました。嫌いになって別れたわけじゃないので、久しぶりの連絡にドキッとしたのは事実です。
編S:完全にクリスマスデートか年末一緒に過ごそうぜ!ってお誘いじゃないですか。
ミズ:ですよね。話を聞くと「どうしてもきょう伝えたいことがある、いまから二人っきりで会えないか」って真剣な声で言い出して。昔からロマンチストな傾向があったので、復縁を求めるならクリスマスとか選びそうだなと。まぁ私もカラッカラだし、話を聞くだけでも付き合おうと思って、行くことにしたんです。幕張に。
編S:えっ幕張?
ミズ:仕事で幕張にいて、すぐにでも会いたいからって。私は同年代にしては珍しく車好きな母の影響で車を持っていたので、幕張でも来れるだろうと思ったんじゃないですかね。すでに夜10時ぐらいだったので、幕張に着くころには午前0時ぐらいですね。
編S:元カレからの突然の連絡なのに速攻出かける、すごいアクティブさですね。
ミズ:やっぱり、心の底に好意があったのかもしれません。急いで支度して幕張でこの時間やっているカフェとか即調べたんですが、居酒屋ばかりで。ふと先輩から幕張本郷がヤバイ、ラブホ超密集地で、UFOホテルがあると聞いたことを思い出して、その場所をメモして出発しました。BGMはフラワーカンパニーズの「深夜高速」です。
編S:やたら用意周到ですね。
ミズ:そんな雰囲気になってしまったら、車がある私が案内しないといけないじゃないですか。ユウスケはちょっと頼りなくて流されやすいタイプだったので、私が引っ張らなきゃと思って。
編:もう好きになってますよ、それ。
ミズ:幕張本郷に着く直前、まさかの「ごめん、渋谷でいいかな?」ってLINEに気づきました。ウソだろ…運転中に携帯確認できないでしょ…と思いつつ、心の広さを無駄にアピールしてしまって、「わかった、いまから行くね!どこかカフェに入ってて!」と返し、渋谷にダッシュです。
編S:ここで渋谷に戻るんですね。
ミズ:結局、当時とったメモはいまだに使われておりません。