取得率、日数ともに日本が最下位。世界19ヶ国「有給」調査

image by:Stephane Bidouze/Shutterstock

世界から見ても「働き者」と言われる日本人の気質。休日を返上して働く人や「何週間も休んでいない」という発言をSNSでも見かけることがあるほどです。

この度、「エクスペディア・ジャパン」が、世界19ヶ国18歳以上の有職者男女計11,144名を対象として、有給休暇の国際比較調査を実施しました。日本ではきちんと有休が取得されているのか、早速チェックしてみましょう。

「有給休暇の取得に罪悪感がある」と考える日本人は世界最多

日本では2019年4月1日から、年5日の有給休暇取得が義務付けられています。しかし日本人の有給休暇の取得率はいまだ低く、世界19ヶ国の中で3年連続最下位の50%に。取得日数も10日と、アメリカとタイと並んで世界最下位という結果になりました。

「有給休暇の取得に罪悪感があるか」についても、日本人の58%が「ある」と回答し、世界で最も割合が多い結果となりました。他国の結果を見ても、なんと有給休暇を取得していない国ほど罪悪感を感じている傾向にあるようです。

「自分はいまより多くの有給休暇をもらう権利がある」と考える人も54%と、日本は世界で最も低い結果となっています。世界で最も有給休暇をもらわず、もらったとしても罪悪感を感じるという、不思議で切ない心理が浮かび上がってきます。

世界各国と比べると、日本の 「働き方改革」はまだまだ進んでいないようですね。

また「休み不足を感じるか」という質問でも、53%が「休み不足を感じている」と回答。しかし各国と比べると、日本人は休みを取れていないにも関わらず、休みをほっしていない様子がうかがえます。

一方でフランス有休取得率100%取得日数も30日と世界でも断トツに休暇が多いにも関わらず、64%が「休み不足を感じている」と回答しています。

上司世代が休まないせいで、部下も休めない?

年代別に見てみると、18歳~34歳と34歳~49歳の人は6割以上の人が休み不足を感じている一方で、50歳以上の人はわずか4割。世代で大きな差が出ていることが明らかになりました。


また、有給休暇取得に「上司が協力的」と回答した日本人は43%で、これは世界で最も少ない割合です。休み不足を感じない上司世代の影響は、日本人の有休取得率上昇を阻む1つの理由になっている可能性があります。

有給休暇を取得しない理由・第1位は「人手不足」です。3位の「仕事する気がないと思われたくない」という理由も含め、職場の状況や空気を察するあまり、現在のような状況になっているのでしょうか。

現在、世界では出張に休みを加えて旅行をする「ブレジャー(ビジネス+レジャー)旅行」が注目されています。しっかりと休みを取得してエネルギーを蓄えることも、良い仕事のパフォーマンスにつながる秘訣。2019年は有休を消化して、素敵な旅行を考えてみてはいかがでしょうか。

source:PR TIMES

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