あなたの暮らしに10%だけローカルを。都会から栃木県に触れる方法

「東京にいながら地方を応援したい」という動きについては、これまでもネオ県人会についての記事などでご紹介しました。今回ご紹介するのは、自治体が主催して東京での地域活動を促そうというもの。栃木県で行われる新しいプロジェクトについて、メディア都市のあり方や地域コミュニティ、市民参加に関する情報を発信しているメディア「マチノコト」からご紹介。

あなたの生活に10%だけローカルを!都市にいながら栃木の暮らしに触れられる「はじまりのローカルコンパス」

「いつか地方に移住したい、東京にいながらも地方のために何かしたい」。

そんな思いを抱えながら、都会で暮らしている若者はきっと多いはず。地元以外の地方と関わりを持つのはなかなか難しいことですが、そんな人たちのために都市に住みながらも地域と関わることができるプロジェクトが栃木でスタートしました!

都市部に住みながら地域に関わる

「はじまりのローカルコンパス」は、「あなたにローカルを10%プラス」というコンセプトのとおり、都市部に住みながら栃木の地域プロジェクトに参加することができるプロジェクトです!

「地方に関わってみたいけれど方法がわからない」「移住に関心があるけれどまだ現実的ではない」といった人たちが参加対象者。栃木を訪れるツアープログラムのほか、東京都内でもイベントを開催し、地域と関心を持つ若者をつなぐ架け橋となっています。

栃木県を地方に関わりたい人たちの受け皿に

このプロジェクトは、栃木県が主催し、パートナーとして栃木に拠点を置く「NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク」が運営する協働事業です。

プロジェクトメンバーである栃木県総合政策部地域振興課の三村さんは、「地方移住」を推進する業務を行いながら、「移住」のみに答えを求めるPRを続けることに大きな違和感を感じていたそう。

「人口が加速度的に減っていく時代に、都市と地方という対立軸で人を奪い合うのではなく、都市と地方、地方と地方同士でもっと自由に人が行き交い、地域に関係する人たちをより多く生み出していくことが、地域を次世代に繋いでいく1つの手法になるのではないかと考えました。そして、首都圏からの高いアクセス性や魅力的な地域プロジェクトが存在する栃木県でなら、そうした方々の受け皿として機能できると思ったんです」。

この問題意識を話したところ、「NPO法人とちぎユースサポーターズネットワーク」事務局長の古河大輔さんがその思いにとても共感をしてくれ、この「はじまりのローカルコンパス」を三村さんに提案をしてくれたのだそうです。


こうしてとちぎユースサポーターズネットワークと栃木県の協働事業として、このプロジェクトがスタートしました。これまでとは違うスタイルを発信するため、宇都宮で活躍するフリーのアートディレクター井出さんにデザインを依頼し、ウェブやパンフレット等を作成しているそうです。

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