心と身体を癒す全国各地の名湯。火山国でもある日本には、環境省発表の「令和元年度温泉利用状況」(PDF)によると、全国には2,971カ所の温泉地と2万7,969の源泉があります(2019年3月末時点)。
古くから日本人に親しまれてきた温泉ですが、全国にこれだけの数があると、一口に温泉といっても特徴や泉質、効能も実に多種多様です。もちろん楽しみ方も異なり、数が多いからこそ自分好みの温泉を見つけられるといっても過言ではありません。
そこで今回は、環境省自然環境局の温泉利用状況や一般財団法人日本温泉協会の資料などをもとに、いろいろな面から日本一の温泉についてご紹介します(数値はすべて2021年10月末時点)。
目次
- 1日本一温泉地数が少ない都道府県:沖縄県
- 2日本一温泉地数が多い都道府県:北海道
- 3日本一温泉旅館の数が多い都道府県:静岡県
- 4日本一温泉の源泉数が多い都道府県:大分県
- 5日本一湧出量と源泉数が多い温泉地:別府温泉(大分県)
- 6日本一自噴量が多い温泉地:草津温泉(群馬県)
- 7日本一湧出量が多い源泉湧出口:玉川温泉の大噴(秋田県)
- 8日本一熱い温泉(源泉)&日本一長い足湯:小浜温泉(長崎県)
- 9日本一大きな露天風呂がある温泉:川湯温泉「仙人風呂」(和歌山県)
- 10日本一高所にある内湯:みくりが池温泉(富山県)
- 11日本一高所にある源泉:地獄谷温泉(富山県)
- 12日本一高所にある露天風呂:雲上の湯(長野県)
- 13日本一古い温泉:道後温泉(愛媛県)/有馬温泉(兵庫県)/湯崎温泉(和歌山県)
- 14一度は行きたい、全国のおすすめ「温泉地」
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本一温泉地数が少ない都道府県:沖縄県
日本一温泉地数が少ない都道府県は沖縄県で、なんと11カ所しかありません。とはいえ2018年度は9カ所だったので、2カ所増えているようです。さまざまな項目で47都道府県最少である沖縄県ですが、実は湧出量合計では高知県を上回っています。
沖縄県はもともと源泉が少なく、それに加えて非常に暑い地域であるため、お風呂に入るよりも水浴びする文化が進み温泉が増えていないという説があるそうですよ。
日本一温泉地数が多い都道府県:北海道
逆に、環境省の「令和元年度温泉利用状況」によると日本一温泉地数が多い都道府県は北海道の243カ所でした。ただし、前年度と比較すると3カ所減少しています。
日本はどこを掘っても温泉が出るともいわれていますが、そのなかでも北海道は「温泉のデパート」といわれるほど温泉が多い都道府県なのです。
なお、2位は長野県で205カ所、3位は新潟県で145カ所、4位は福島県の136カ所、5位は青森県の125カ所と続きます。
日本一温泉旅館の数が多い都道府県:静岡県
日本一温泉旅館の数が多い都道府県は静岡県です。「静岡県公式ホームページ」によると、静岡県の温泉利用宿泊施設数は2,021施設。なんと全国の約15%を占めるほど。
続いて、2位は長野県の1,073施設、3位は大分県の855施設でした。源泉総数も多い静岡県は都心部からも足を運びやすい距離感のため、旅館業が栄えたのかもしれませんね。
日本一温泉の源泉数が多い都道府県:大分県
日本一温泉の源泉数が多い都道府県は大分県で、その数は5,088カ所です。2位は鹿児島県の2,749カ所、3位は静岡県の2,244カ所、4位は北海道の2,172カ所、5位の熊本県の1,360カ所と続きます。そしてなんと、この5カ所だけで日本の全源泉数のほぼ半分を占めているのです。