2019年ゴールデンウィーク(以下、GW)の10連休、気になるのは、やはりみんなが注目するスポット。そこで今回は、旅行検索エンジン「KAYAK」が発表した調査結果から、多少割高でもこの機会に「ぜひとも行ってみたい!」と多くの人たちが考えている観光地を、ランキングでご紹介します。
第10位 バルセロナ/スペイン
第10位はランクインしたのは、スペイン北東部のカタルーニャ州の州都、地中海に面した「バルセロナ」です。その名は、カルタゴ(現チュニジアの一部)軍を率いてローマを苦しめた世界史上屈指の大将軍ハンニバルを生んだバルカ家の領土であったことに基づくという説があります。
数多いバルセロナの観光地でも押さえておきたいのは、19世紀から20世紀前期のカタルーニャの建築家アントニオ・ガウディが市内に残した数多くの建築物。その多くは、ユネスコの世界遺産(文化遺産)に「アントニ・ガウディの作品群」として登録されています。
筆頭的建築物は、やはりキリスト教会「サグラダ・ファミリア」でしょう。1882年に着工しながら現在まで建設中で、かつて完成は未定でしたが、2026年完成予定との発表が2013年にありました。
また、同市はサッカーの世界的人気クラブ「FCバルセロナ」も有名です。専用スタジアム「カンプ・ノウ」はヨーロッパ最大のスタジアムとして10万人弱の収容人数を誇り、外部からその大きさを一見するだけでも価値があります。
第9位 ニューヨーク/アメリカ
第9位は国際連合本部やウォール街、ブロードウェイなど、世界の政治・経済・文化などに大きな影響を持ち世界の首都とすらいえそうな「ニューヨーク」です。かつてはオランダ人の支配によって「ニューアムステルダム」と呼ばれた地でしたが、17世紀半ばごろにイギリス人の支配によって現在の名になりました。
観光地も枚挙に暇はありませんが、やはり象徴的存在は「自由の女神像」と「エンパイア・ステート・ビルディング」でしょう。ニューヨークの自由の女神は、フランス人の募金によって1886年に完成、寄贈されました。
足もとから頭までの身長は33.86メートルで、座高に当たる高さが14.98メートルの奈良の大仏さんより少し高身長かもしれませんね。
エンパイア・ステートビルは最長部443メートルで最上階が102階373メートルという驚異の高さ。現在の日本でも存在しないほどの規模のビルが1931年に竣工していることには驚きですね。
第8位 上海/中国
第8位には、中国から「上海」がランクインしました。人口2,400万人超の世界一、二を争う巨大都市です。上海の有名観光地として真っ先に挙げられるのは外灘 (バンド)。
19世紀中盤から20世紀前半ごろにかけて、中国外の各国人が行政自治権や治外法権などをもつ居留地とした地域である「租界」の現在の姿です。当時建設された西洋式高層建築が今も建ち並んでおり、中国の文化遺産保護政策によって保護されています。
また、豫園(ヨエン)という庭園も定番観光地です。明の時代の16世紀中ごろにつくられ、隣接する上海城隍廟(シャンハイじょうこうびょう)という道教の建築物とともに有名です。
第7位 グアム島/アメリカ
第7位は、大都市が並ぶ8位以下とうって変わって「グアム島」が入りました。政治的にはアメリカの州ではなく準州扱いで、大統領選挙の投票権をもっていません。日本からは定番の観光地のイメージですが、2000年以降は観光客がやや減少傾向ともいわれていましたが、今回の10連休では、注目度が急増したエリアでもあります。
グアム島でもトップクラスの人気観光地は、やはり「恋人岬」ではないでしょうか。スペインが統治していたころ、スペイン人総督からの求婚から逃れるために髪を結びあって岬から身を投げた…という先住民の娘とその恋人の伝説があり、公園にはその伝説に基づく像が立っています。美しい海岸は、恋人同士でなくても必見です。
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