物語を感じる旅。ミステリアスな日本の「ラピュタ」スポット4選

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スタジオジブリが生み出したアニメ映画『天空の城 ラピュタ』は、1986年の公開以来、30年以上にわたって高い人気を博しています。

物語に出てくる空飛ぶ島であるラピュタは、かつては高い文明を誇った都市が草に覆われ、廃墟となっていました。

そしてこのラピュタをイメージさせるミステリアスな場所が、日本各地にあります。今回はそんなラピュタ気分を味わえるスポットをピックアップしてご紹介します。

猿島/神奈川県横須賀市

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東京湾唯一の無人島が、神奈川県横須賀市の「猿島」です。旧日本軍の要塞として使われていたため、うっそうとした森の緑の中に、砲台や兵舎や建蔽壕といった軍事施設の跡が残ります。

また施設間をつないだり、島内を移動するための長いトンネルも設けられています。どこかに巨神兵が横たわっているかも…と思わせる雰囲気ですね。島内は一時間程度でぐるりと回ることができます。

島では、廃墟を楽しむだけでなく、バーベキューや釣り、海水浴もでき、食堂もあります。神奈川県の三笠桟橋から連絡船が出ており、所要時間は片道約10分ほど。

都心からも気軽に行けるラピュタスポットですね。

友ヶ島/和歌山県和歌山市

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先述の神奈川県「猿島」と同じく、和歌山県の「友ヶ島」も旧日本軍の要塞島です。島内には、砲台跡や弾薬庫跡などが数多く残されています。

また、灯台や桟橋などの港湾施設跡もあります。砲台のうち、山頂に置かれている第3砲台では、内部を見学することも可能です。


主要な施設を約1時間30分でめぐることのできる散策コースも設けられていますよ。

このほかにもハイキングコースが整備されており、3~4時間で島内全体をめぐることができます。

和歌山県の加太港からフェリーで渡ることができ、所要時間は約20分ほど。。一日4往復なので、時間をチェックして訪れてくださいね。

竹田城跡/兵庫県朝来市

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竹田城跡」は、標高353mの古城山山頂に築かれた山城の遺構です。天守台、本丸を中心に三方に石垣が延び、その周りを緑の木々が覆っています。

早朝など雲海が発生したときには、山全体が雲海に包まれ、幻想的でミステリアスな光景を見せてくれます。城跡にいれば足元まで雲に覆われ、浮遊感が得られるはず。

城跡の規模は東西100m、南北に400mに及びます。この石垣群は1586(天正14年)年に城主となった赤松広秀(斎村政広)によって構築されたとされています。2006年には「日本100名城」に選定されました。


別子銅山/愛媛県新居浜市

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愛知県新居浜市にある「別子銅山」は、標高750mにある住友金属鉱山が運営していた鉱山(銅山)跡地です。

ペルーにあるマヤ文明の都市跡、空中都市・マチュピチュを由来に「東洋のマチュピチュ」とも呼ばれています。

本部が置かれていた中心地域(東平地区)には、最盛期には1万人以上が暮らしていましたが、閉山に伴い住む人も働く人もいなくなりました。

レンガ作りの集合住宅や街並み、事務棟、花崗岩で作られた倉庫(貯蔵庫)、鉱石をはじめとする物資、人を運んでいた電気軌道といったすべてが廃墟となり、草の侵食を受け、緑に埋もれています。

まさに天空の廃墟都市であるラピュタを思い起こさせますね。山上の上部軌道の廃線跡は、遊歩道となっており、周囲の雰囲気を感じながら散策ができます。

各地とも、山や島といった傾斜が強かったり、足元も悪い場所なので、それぞれに見合った装備で出かけて下さいね。

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