2020年のオリンピック・パラリンピックを来年に控えた街・東京。年々、外国人観光客は増加していますが、なかでも東京都内には2018年時点で約1,424万人(前年比3.4%増)もの方が訪れています。
今年は、去年以上に注目されることを考えると、インバウンド向けに観光資源ブランディングの見直しをしておきたいものですね。そのリサーチに有効なのが、ズバリ「インターネットの検索ワード」です。
今回、海外デジタルマーケティングの支援を行う株式会社インフォキュービック・ジャパンが、「東京は世界からどう見られているのか?」というテーマで、海外におけるGoogle英語検索数に関する調査を実施しました。
いま、世界でもっとも検索される駅は一体どこなのでしょうか。
海外から注目される駅名ランキング
現在、山手線で開業中の駅は29駅。2020年暫定開業予定の「高輪ゲートウェイ駅」を合わせると、合計30駅になります。
今回は、2018年1月1日から2018年12月31日の間の検索数をもとに、海外の16地域(※)において、検索数が多かった駅と少なかった駅をランキングにまとめてみました。
※16地域:アメリカ / カナダ / 香港 / 韓国 / インド / パキスタン / タイ / ベトナム / シンガポール / マレーシア / インドネシア / イギリス / オーストラリア / ニュージーランド / 台湾 / ナイジェリア<順不同>
もっとも検索されていたのは「東京駅」
今回、検索数が一番多かったのは「東京駅」でした。
その数なんと年間10,900回。2位の「新宿駅」の検索数8,950回と比べても断トツでしょう。3位の「品川駅」以降、5位までの検索数についてはそこまで大差のない結果となりました。
逆に検索数が少なかった「高輪ゲートウェイ駅」は検索数0回。2018年の12月に駅名が発表されたばかりなので、しかたのない結果だと言えます。次いで目白駅、田端駅、駒込駅、大崎駅が続く結果となりました。
※このランキング結果はあくまで各地域の検索数の比較となるため、各駅の人気や乗降者数を指し示すものとは異なります。
山手線にあるターミナル駅、東京の窓口駅はどこ?
山手線上には関東の主要空港である、成田国際空港(成田空港)や東京国際空港(羽田空港)と都内中心部を繋ぐターミナル駅があります。成田空港だと京成線などが乗り入れる「日暮里駅」と「上野駅」、羽田空港だと「品川駅」のように、それぞれのターミナル駅の検索数を対決させてみました!
結果は…約700回の検索数の差で「日暮里駅」と「上野駅」の成田空港のターミナル駅に軍配が上がりました。
成田空港から山手線で下車できるのは「日暮里駅」と「上野駅」の2駅となり、今回はその合計を対象としているため、図らずも「日暮里駅/上野駅 vs 品川駅」というかたちになりました。
海外から飛行機で来訪される際にはターミナル駅の利用が必至。都心に向かう人々の流れができる駅となるため、同じ山手線の駅の中でも注目度を集める結果に繋がったようですね。
今よりもさらに多くのインバウンドが予想される2020年。
新しく山手線の駅になる「高輪ゲートウェイ駅」の運用もはじまり、バスやモノレールなど、鉄道以外のアクセスの発展も予想されます。この機会に新しい人の流れができれば、地方観光地への交通手段の充実にも繋がるかもしれませんね。
- source:Dream News
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