神秘的な力を感じたり、得ることができるといわれるパワースポット。日本では多くの神社やお寺など神聖な場所がパワースポットとして脚光を浴びていますね。
日本各地にパワースポットは多数ありますが、そのなかでも独自の歴史を歩んできた沖縄には、その文化を学べる神聖な場所がたくさんそろっているのです。
そこで今回は、一度は行きたい「沖縄本島周辺」のおすすめパワースポットをご紹介いたします。
目次
古宇利島(こうりじま)/国頭郡今帰仁村
国頭郡今帰仁村の「古宇利島」には、ある日、天から全裸の男女がおりてきて、この地で暮らし始めたという伝説があります。
そのふたりは当初男女の違いを意識していませんでしたが、ジュゴンの交尾を見て男女の違いを知り、琉球人の祖先となったということです。
これ、何かに似てませんか?そうです、人類の父と母といわれるアダムとイヴの話ですね。
この島にはハートが2つ並んだような形をした「ハートロック」と呼ばれる岩もあり、「恋の島」とも呼ばれています。
恋愛成就やパートナーとの関係が長く続くようにと、そのパワーを求めて多くの人が訪れます。
アクセスは、今帰仁城跡から古宇利島まで無料シャトルバスがでています。
浜比嘉島(はまひがしま)/うるま市
うるま市にある「浜比嘉島」には、琉球国を作ったとされる女神アマミキョと男神シルミキョを祀った「アマミチュー洞窟」があります。
同所は始まりの祖である二神のパワーから、子宝に恵まれたり無病息災に期待できるスポットとして知られています。
沖縄本島から2つの橋がかかっており、自動車で近くまで行くことができるのも魅力のひとつです。
斎場御嶽(せーふぁーうたき)/南城市
南城市にある「斎場御嶽」は、15~16世紀の琉球王国の祭祀などを行う施設の史跡です。「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として世界遺産に登録されています。
沖縄本島で古くから信仰されてきた「琉球神道(ニライカナイ信仰)」は多神教宗教であり、そのなかでも本島の女性は生まれながらにして巫女的な力を持つものとされていました。
そのため、女性のみにしか入ることが許されない地もあり、斎場御嶽も琉球王国時代には「男子禁制」とされるほど神聖な場所だったのです。
自然豊かでさまざまな神様が集う沖縄でも、トップクラスのパワースポットといわれ、佇むだけで神聖で荘厳なパワーを感じます。世界遺産からパワーを存分にもらってみてくださいね。
久高島(くだかじま)/南城市
さきほどの「斎場御嶽」がある沖縄本島の東南、知念半島の沖合5.3kmに浮かぶ「久高島」も、パワースポットとして外せません。
この島は、琉球神話では国の始まりの地とされている聖地なのです。沖縄や奄美に伝わる理想郷である「ニライカナイ」の入り口とされています。
ほとんど観光地として開発されていないところも魅力的ですね。マナーを守って、その神聖な力を感じてみてください。
ガンガラーの谷/南城市
南城市にある「ガンガラーの谷」は、もとは鍾乳洞だった場所が崩れてできた谷間です。現在では東京ドーム1個分に匹敵する大きな森となっています。
この森のなかにはガジュマルやイキガ洞、イナグ洞といった手付かずの自然が残っています。悠久の昔からの大自然の強力なパワーを感じられるといわれ、それを目当てに多くの観光客が訪れます。
大石林山/国頭郡国頭村
国頭郡国頭村にある「大石林山」は、沖縄海岸国定公園に指定されている観光スポットです。2億5000万年前に形成された石灰岩が雨水などの浸食によりできたカルスト地形であり、奇妙な形をした奇岩石が多いのが特徴です。
同所も琉球神話の聖地とされ、強力なパワースポットとして有名です。観光客からは「ここで不思議な体験をした」という声が後を絶ちません。
沖縄は、日本本土とは異なる信仰を持った「神の島」で、魅力的でロマンチックな聖地が数多くあります。
特に琉球神道の影響から女性にまつわる話やスポットがさまざまあるので、気になる方はぜひ一度は訪れてみてはいかがでしょうか。
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