きらめく日差しのなか、風をまとって自転車で走るサイクリングは、絶景とアクティビティを共に楽しめる最高のひととき。
愛車を持って世界をめぐるもよし、現地でレンタルするもよし。風を浴びてその地を走れば、それぞれの場所の魅力を再発見することができますよ。
今回は、日本のみならず世界各国から、いますぐに走りにいきたい、「絶景サイクリングロード」をピックアップしてご紹介します。
目次
利尻富士利尻自転車道/北海道
利尻山(利尻富士)の登山口のある鴛泊からスタートすれば、雄大な山から美しい海まで、北海道の大自然を思う存分体感できます。
高低差が結構あるので、絶景を堪能しながら無理せず楽しんでくださいね。
瀬戸内しまなみ海道/日本
広島・尾道と今治を結ぶ本四連絡橋の、もっとも西の自動車専用道が「瀬戸内しまなみ海道(正式名称:西瀬戸自動車道)」です。向島、因島、生口島、大三島、伯方島、大島、馬島など6つの島を橋で結んでいます。
新尾道大橋以外は自転車・歩行者専用の道路が整備されていて、サイクリングロードとしても日本を代表する絶景エリアです。
海の上を長距離走る爽快感は、ほかではなかなか味わえないもの。瀬戸内の穏やかな海、そこに浮かぶ島々は、まさに心癒すもの風景です。
レンタサイクルは途中で返却することも可能なので、自分の走れるところまで時点車で行き、バスや船を使って帰ってくることもできます。
体調や経験レベル、予定にあわせて、何度かにわけて全コースを踏破するのもいいですね。
日月潭/台湾
「日月潭」は台湾中央の台湾南投県魚池郷に位置する湖で、「台湾のへそ」とも呼ばれています。1934年に作られたダム湖で、湖の北側が太陽の形、そして南側が月の形をしているため日月潭と呼ばれています。
同所は特に夕日が美しく、湖を赤く染めた幻想的な風景を見ることができますよ。
湖の周囲にサイクリングコースが整備されており、日差しを受けてきらめく湖の、さまざまな表情を楽しむことができます。
サイクリングコースは簡単なものから、高低差のある湖の周囲を一周(33km)する厳しいものまで、いくつかのコースが設定されています。
ツール・ド・ブルゴーニュ・ア・ヴェロ/フランス
パリから鉄道で約2時間、ワインの名産地のブルゴーニュ地方をぐるっと周っているのが「ツール・ド・ブルゴーニュ・ア・ヴェロ」です。
一面のブドウ畑のなかを走るコースは、写真や映画で見たフランスの原風景を目の当たりにする感動が味わえます。
このほかにもフランスの昔ながらの田園が広がっており、日本とはまた違ったのんびりとした時間を楽しむサイクリングができますよ。
ブルージュ/ベルギー
ヨーロッパは自転車競技が盛んですが、なかでもベルギーは自転車大国で、国内のさまざまな場所、駅で簡単に自転車が借りられるようになっています。
おすすめコースは「ブルージュ~ダンメ」間です。このコースでは石畳の古い街並みから田園風景まで、ベルギーのさまざまな景色を楽しめます。
石畳の道は見た目には非常にかわいらしいのですが、自転車で走るのは意外にもきついのでご注意を。
モールズワース・ロード/ニュージーランド
「モールズワース・ロード」はニュージーランド南島の高地にあり、美しい湖、草原、ニュージーランド最大の農場といった大自然を味わうことができます。
しかし、全長はなんと約207kmで、初心者なら走破するには数日かかる道のりです。
さらにアップダウンも厳しく、舗装されてないオフロードコースが多くの部分を占めるなど、なかなか厳しいコース環境。
有名な温泉(ハンマー温泉)など見どこだけをめぐる日帰りツアーも現地で開催されているので、興味がある方は事前にチェックすることをおすすめします。
なお、高地にあるため冬季は閉鎖されており、解放されるのは大体12月末から3月一杯。訪れる時期にもお気をつけを。
デスロード/ボリビア
ボリビアの首都ラパスとユンガス地方のコロイコまでの山岳地帯を走る「デスロード」は、名前のイメージ通り「世界一危険な道」との異名を持っています。
そのコースは切り立った崖に沿って、柵も付けられていない未舗装の部分が多く残されています。
このなかなか危険な道を2時間程度をかけて下っていくため、いわば「究極のスリル」が味わえます。ただし、スリルだけでなく、ボリビアの美しい山々の連なりを一望できる絶景も、大きな魅力のひとつなのです。
のんびりコースあり、厳しいコースありですが、いずれにしてもサイクリングは心身ともにリフレッシュしてくれます。国内外を問わず、自然との一体感を楽しみに、自転車に乗ってお出かけしてみてはいかがでしょうか。
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