新幹線移動がお好きなのはどこ?意外な顔が見えてくる「親日度調査」

image by:ARTvertize / Shutterstock.com

つい先日、日本政府観光局は2019年7月のインバウンド数(訪日外国人客数)が推計値で過去最高を更新したことを発表しました。年々、外国人からの注目度が高まり続けている日本ですが、はたしてどの地域が人気を集めているのでしょうか。

この度、アウンコンサルティング株式会社が、韓国、中国、台湾、香港、タイ、マレーシア、シンガポール、インドネシア、ベトナム、フィリピン、アメリカ、オーストラリア、イギリスの18歳以上の男女各100名に向け「世界13カ国親日度調査」を行いました。早速、その結果をご紹介します。

東京・大阪・京都が3強に。海外旅行者たちはほかの地域にも訪問する傾向に?

image by:PR TIMES

今回の調査のなかで「これまでに行ったことのある観光地は?」という質問では、完全に自由な記述で行われたアンケートということもあり、リアルな結果が反映されています。ランキングを見てみると、調査した全ての国と地域で「東京」「大阪」「京都」がトップ3にランクインするという人気ぶりに。

浅草をはじめとする定番の観光スポットが目白押しの東京や、明るい人柄に多くのグルメが魅力の大阪、そして日本古来の歴史が街全体から感じられる京都と、納得の結果。やはり、日本といえばこの3県といえるようです。

そんな中、中華圏では九州地方、タイやインドネシアでは降雪地域がランクインするなど、国によって趣向の違いや、各国の特徴が現れているのにも注目したいところ。自身の国で感じづらい自然や文化を求めて旅に出るという方も多いのかもしれません。

今後、行きたい観光地「北海道」が1位

image by:PR TIMES

今後行きたい観光地は?」という質問では、調査した13カ国中9カ国で「北海道」が1番多い結果となりました。北海道でしか体験できない自然やグルメなどの多さから、国内旅行でも人気の高い場所であり、海外旅行者からの人気が高まっていくのも納得の結果だといえます。

さらに、日本旅行のリピーターがとても多い台湾・香港では、四国や東北など、主要観光地以外の観光地も上位にランクイン。何度も日本への旅行を経験しているからこそのチョイスだと予想され、旅慣れた方は旅行先が分散化していく傾向にあることがわかります。

オーストラリア人は新幹線での移動が多い?

image by:PR TIMES

訪日中の交通手段は?」という質問では、「電車」の利用率が最も高いのがマレーシア人、「新幹線」の利用率が高いのはオーストラリア人という結果となりました。

日本へ旅行するオーストラリア人の滞在日数は平均13.3泊(観光庁「2018年 訪日外国人消費動向調査」)と長い傾向にあるため、滞在中に新幹線を利用して遠方の観光地に訪れていることが推測できます。


image by:Tupungato / Shutterstock.com

また、韓国や中華圏からの旅行者のタクシー利用率が低く、香港においては10%以上の人がレンタカーを利用していることが判明。これは、日本旅行に慣れたリピーターが、都市部以外の観光地を訪れた際の移動手段として利用していると推測されています。タクシー代金の違いなどもありそうですね。

なお、国土交通省は日本へ旅行する海外旅行者の地方への誘致や消費の拡大に向け、レンタカーや鉄道と連携した広域周遊の推進も行っていることから、今後は地方旅行客の増加に伴い、訪日客のレンタカー利用率も増加していくことが予想されます。カーシェアなど、より一層利用しやすいレンタカーの制度が充実していくかもしれません。

東京オリンピックをはじめとする大型のイベントも多く控えるなか、ますます増えていきそうな日本への海外旅行者たち。今回のランキングで人気の東京・大阪・京都以外の地域にも、多くの旅行者が訪れるようになるかもしれません。

いま読まれてます
TRiP EDiTOR編集部 :TRiP EDiTORは、「旅と人生をもっと楽しく編集できる」をコンセプトに、旅のプロが語りつくす新しい旅行メディアです。