最近の日本では、共働き世帯が増えていますよね。なかには子どもが学校お休みだけれど、どうしても仕事の休みが取れないなどの理由で留守番を頼んだりするご家庭もあるのではないでしょうか。
けれどもヨーロッパのイギリスでは、子どもだけで出かけたり留守番するのは法律で禁止されています。では一体、親が休みを取れないとき、どのように過ごしているのでしょう?
実はイギリスでは子どもの休みに合わせて有休を取り、旅行に行くことがあるようです。今回は無料メルマガ「出たっきり邦人【欧州編】」の著者・藤隼人さんが、家族で訪れたエジプト旅行でリゾート地・ハルガダでの滞在やルクソールでの歴史体験をお話してくれています。
エジプトといえばピラミッドやスフィンクスが浮かびますが、他にも人気の観光地がたくさんあるみたいですよ。
英国キッズのお休みはどう過ごす?
英国では学校に通う子どもがいると休みの調整で大変です。
学期中にも中休みが2回ほどあり、そのたびに有休を取る羽目におちいります。
欧州諸国ではどこも似たような状況かと思われますが、法律により、休み中でも子どもたちだけを家に残して留守番させることはできないため、親たちはあれやこれやの手を考えて子どもたちの世話をみなければなりません。
こうした休みがあると、ある程度経済的に余裕のある家庭は旅行に行く傾向があります。国内よりも国外に旅行した方が割安なケースが多いため、大抵の場合は大陸に向かいます。
2019年はとりわけ、英国の欧州連合(EU)離脱(BREXIT)が合意なしで行われた場合、移動の制限が設けられると危惧されたものの、とりあえずはこうした事態を避けることができたため、この時期はやり過ごすことができました。
エジプトにはリゾート地がたくさん
我が家の場合、相方が寒い地方の出身ということもあり、太陽への憧れが強く、ビーチリゾートで過ごすことを望んでいました。これは南欧諸国をのぞき、北の方に位置する国々も同様のケースが散見されます。
個人的にはトルコやギリシャなどを希望しましたが、時期的にまだ水が冷たいこともあり、さらに緯度を下げて検討してみると、エジプトの赤海周辺にリゾートが多くあることが判明しました。
また、モロッコに次ぐ2回目のアフリカ訪問にも心を動かされました。
歴史好きとしてはまたとない機会とばかりに賛成し、さっそくエジプト行きを決めました。
滞在する地域はハルガダで、大陸側の沿岸地帯に位置します。多くのリゾートが開発中で、空港もかなり新しい印象でした。
ルクソールでは世界的有名観光地へ
ハルガダからはルクソールなどにも行けるようでした。ピラミッドを見てみたい気もありましたが、旅程がほぼ20時間余りになるなど、とてもではないですが、落ち着かないのでルクソールに決めました。
もうかなり前になりますが、ルクソール事件が起きるなど、血なまぐさい印象がありますが、それも過去の話。「王家の谷」や「ルクソール神殿」への思いを馳せらせることに。
こちらも旅程は16時間と長いですが、カイロ行きに比べればそれほど大変そうでもなさそうです。
当日は朝5時に出発です。バスに4時間ほど揺られる道中には多くの検問があり、不審者や反社会勢力を抑制しているようです。途中までは砂漠地帯が多いですが、ナイル川に近づくにつれ川から水を引き込んだ用水も見られるようになり、田園風景も現れてきました。
「ルクソール神殿」は入口付近が未完成で、その当時の建設状況を垣間見ることができる貴重な遺産です。古代エジプトでは王しか神殿の中に入ることができず、大衆にとっては別世界だったようです。
そのあとはナイル川のクルーズ船でのランチです。
多くの旅行会社が利用しているらしく、各グループの持ち時間は約30分ほどで、次から次へと工場の流れ作業のように多くの人が手早く食事をすませていました。食事のあと、このクルーズ船は埠頭を離れ約1時間のナイル川下りを行いました。
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