働き方改革の第一歩?出張+休暇=「ブレジャー」 の最前線調査

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「年次有給休暇の時季指定義務」が施行されてから一カ月以上が経過したものの、ゴールデンウィーク明けから仕事が忙しく、いまだにお休みを取れていないという方も多いのではないでしょうか。

そんな時におすすめなのが「ブレジャー」です。これは出張などで遠方に訪れた際に休暇をプラスし、現地で観光や旅行もする休暇の形で、海外では広く知られています。

今回、エクスペディア・ジャパンが20代~50代の過去10年以内で、1泊2日以上の旅行をしたことがある男女を対象に「ブレジャーに関する意識調査」を実施しました。日本ではまだ馴染みの薄い言葉ですが、この形を取って旅行をしたことがあるという方はいるのでしょうか。早速、その結果をご紹介します。

「してみたい」という気持ちには抵抗があるものの、している人には好意的な結果に

今回の調査で判明した日本での「ブレジャー」の認知度は19%で、以前エクスペディアが19カ国を対象に行った「有休調査の国際比較調査」でも、日本での実施率は世界最下位となっており、まだ浸透していない様子が伺えます。

そもそも有休を取得することに抵抗を感じる人が多く存在することから「年次有給休暇の時季指定義務」が生まれている現実。海外出張に休暇を加えたい、という申し出自体がしづらい環境がほとんどなのかもしれません。

ブレジャーの意味を説明した上で「ブレジャーをしてみたい」と回答した人は、全体の37%となりました。理由の1位は「交通費がかからなくてお得だから」、続いて「せっかく時間をかけて移動したから」というもの。出張に合わせて旅行をすることで、時間や交通費を節約できる点は、非常にメリットだといえます。

反対に「したくない」理由は「遊びに行っていると思われたくないから」「帰るまでが仕事だと思っているから」という意見が上がり、有休取得に罪悪感を感じやすい、勤勉な日本人らしい結果だといえます。

「職場はブレジャーしやすい環境ですか?」という質問では、自身の職場が「ブレジャーしやすい環境」だと思う人は28%という結果に。

さらに「ブレジャーをするのに年次が関係ある」と思う人は、およそ半数という結果も明らかになりました。この結果からも、有給休暇が取りづらく年功序列を重んじる、日本の文化が関係していると予想されます。


そんななかで、「ブレジャーしている人を好ましいと思う」人は全体の40%に。半数は超えておらず、本人も「ブレジャーを活用しやすい環境」と感じてはいなくても、40%の人は好意的に受け止めてもらえる結果となり、自身が思う以上に周りの許容度は高いようです。

遠方の海外旅行に行きたくても、長期の休みを取れない人にとって「ブレジャー」はその必要が無いため、申し出さえ叶えばチャレンジしやすい旅行の仕方ともいえます。有休取得の問題が叫ばれるいま、出張から働き方改革を始めてみるのも良いかもしれません。

  • source:PRTIMES
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