ひと昔前は地元の人にさえ「取り立ててみるようなものがない」なんていわれていた場所に、多くの人が集まっている風景をよく目にするようになりました。かくいう筆者の出身地も、そのひとつ。理由はカンタン、ドラマや映画、アニメなどの舞台になった場所やロケ地で、ファンの間では“聖地”と呼ばれるようになったから。
そしていま、この聖地をめぐる「聖地巡礼」が新しい旅のスタイルとして注目を集めています。
今回は、リクルートライフスタイルが発行する旅行雑誌『じゃらん』が2019年4月から5月にかけて実施した、「聖地巡礼で訪れてみたい都道府県」についてアンケート結果をご紹介します。
第5位 鹿児島県
鹿児島県で最も注目されている聖地が「種子島」です。種子島には数々の聖地があり、日本アニメツーリズム協会の「訪れてみたい日本のアニメ聖地88選」にも2年連続で選ばれています。
とりわけ多くの人が訪れているのが「宇宙航空研究開発機構(JAXA)」の宇宙センター。日本最大のロケット発射場で、日本と宇宙をつなぐ接点となっています。
このため、『秒速5センチメートル』(アニメ)や『ROBOTICS;NOTES』(ゲーム、アニメ、ライトノベルなど)などの作品に登場。海岸線に面した発射場で行われるロケット発射は自然と最先端技術が融合した美しいものです。
地元も聖地巡礼を応援しており、2019年5月には種子島観光協会がアニメの聖地巡礼で島内をめぐると、パスケースがもらえるキャンペーンを行っていました。
第4位 東京都
首都・東京はさまざまな作品の舞台になっており、聖地も数多くあります。近年では新海誠監督のアニメ『君の名は。』で舞台となった四谷近く(新宿区)にある須賀神社参道や信濃町周辺などが有名になりました。
また23区外では、立川市の国営昭和記念公園がアニメ『とある科学の超電磁砲』の舞台となる「学園都市」のモデルとなっています。同公園は音楽フェスが行われるなど広大な面積を誇っており、自然のなかでバーベキューなども楽しめます。
さらに立川市内では、「とある」シリーにちなんだ「ヤシの実サイダー」をイメージした地域限定のオリジナルドリンクも販売されていますよ。
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