「センパイ、福知山の物件で貸キャッスルが出たらしいですよ」
「へぇ〜、福知山でね〜……え、今なんて言った?」
「だから、貸キャッスルです」
初夏の昼下がり、平和なKYOTOSIDE編集部内に激震が走りました。
福知山でキャッスルと言えば、初代城主が明智光秀だという福知山城しかありません。それが貸キャッスルって一体どういうこと!?…調べてみると、なんと、福知山城の一日城主をただいま絶賛公募中とのこと。
これは是非、お話を聞いてみたい! という訳で今回は、日本初!の“貸キャッスル”福知山城の一日城主公募と、SNSでも話題沸騰中のしゃべる!?光秀自販機について、たっぷりご紹介します。
日本初の“貸キャッスル”福知山城の一日城主
24時間、城主としてお城を自由に使用可能!
これまでにも「1日城主」という名の体験企画は国内にあるお城でも行われていますが、文字通りの丸1日、24時間、城主としてお城を思いのままにできるという試みは日本で初めて、この福知山城で行われます。
全国から福知山城天守閣を活用する「アイディア(公約)」を公募し、その中から福知山市が実施する企画を選定、企画者を「福知山城一日城主」に任命します。
任命された一日城主にお城は一日開城され、城主はアイディア(公約)を実施し、さらに福知山のまちを盛り上げる起爆剤としてのお城の活用が期待されています。
福知山を象徴するお城を丸ごと貸しちゃうという、前代未聞の企画!!…この斬新な試みを打ち出したのが福知山市役所だというので、これまた驚きです。
前代未聞の挑戦!福知山市の斬新なシティプロモーション
前例のない大胆な試みを、行政がなぜGO!したのでしょうか……気になる疑問を福知山市役所のシティプロモーション係・宇都宮さんに聞いてみました。
――聞いた時には本当にビックリしました。この豪快な「一日城主」は、どのような経緯で考えられたものですか?
2018年4月に、2020年のNHK大河ドラマの主人公が「明智光秀」だと発表となりました。福知山は明智光秀が築いた城下町であるため、市としてもこれは大きな挑戦だと感じまして、約一年かけてこのプロジェクトについて地道に準備してきました。
福知山城は明智光秀が丹波平定した際に築いたお城です。明治時代に廃城となり取り壊されてしまいましたが、市民による「瓦一枚運動」で昭和61年に再建され、現在に至るまで、まちのシンボルとなっています。
そんな「光秀ゆかりの城と城下町がある福知山」を皆さんに認知していただき、さらに“開かれたお城”にするため、「一日城主」を企画しました。
――「貸キャッスル」というフレーズや、物件チラシに見立てた募集告知がすごくインパクトがありました。
ありがとうございます。お城×物件チラシという意外な組み合わせが、福知山市のブランドメッセージ「いがいと!福知山」とも合致しますし、この企画内容を表す斬新なビジュアルになったと思います。これで興味を持ってもらえれば、こちらもまた嬉しいですね。
――今回、320円の一日城主料(=入館料)で福知山城を1日好きに使える、そのアイディアを募集する、ということですが、どのようなものを期待されていますか?
そうですね……審査基準には福知山のイメージアップにつながることや、“意外な”活用法であることを書かせてもらっていますが、一言で言えば、我々が思いもつかないお城活用のアイディアを期待しています。
あと、応募の特徴として、福知山市民はもちろん、市外、国外の方でも応募は可能です。英語ページも作成しましたので、ぜひ海外からも応募をいただきたいですね!
https://www.city.fukuchiyama.lg.jp/soshiki/3/14090.html
――6月6日より公募がスタートしていますが、プロジェクトの反響はいかがですか?
現状で既に申し込みが数件きています。現在、東京駅、池袋駅、大阪駅そして京都駅で、賃貸風ビジュアルをもとにしたデジタルサイネージを展開しており、全国から日々、お問い合わせをいただいてます。
7月5日まで公募受付しているので、まだまだ応募は受け付けています。我こそは!という方は是非、個人・団体を問いませんので応募ください。一緒に福知山のまちを盛り上げましょう!!
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