お寿司にラーメン、天ぷら、餃子…。日本の料理は外国人からとても人気があります。でも、それは料理に限らず市販のお菓子においても言えること。日本製の菓子は質が高く美味でバリエーションが豊富、またどれも手が込んでいて独創的という理由から、世界的に見てとても評価が高いのです。
海外からラブコール!?日本の菓子類の輸出状況
農林水産省がまとめた「平成29年農林水産物・食品の輸出実績(品目別)」(PDF)によると、年間輸出状況は菓子が182億円 (6.9%)、煎餅やおかきなどの米菓が42 億円となっています。
さらに菓子(米菓除く)と米菓の「輸出額・輸出量及び輸出先国の推移」では、興味深いデータが浮かび上がります。細かく見ていきましょう。
菓子(米菓除く)の輸出額・輸出量及び輸出先国の推移
高品質なものと認識されている日本産の菓子。輸出量は年々ゆるやかに増加傾向にあり、輸出先国は香港、韓国、台湾、米国、中国と続き、特に東アジア圏への輸出が顕著に見られます。
米菓の輸出額・輸出量及び輸出先国の推移
菓子と異なり、米菓の輸出先国は米国が首位を押さえています。輸出額は米国、台湾、香港、韓国、シンガポール、オーストラリアで全体の約8割を占めています。
清涼飲料水の輸出額・輸出量及び輸出先国の推移
菓子類と合わせて推移が興味深いのが清涼飲料水。平成25年以降は増加傾向にあり、首位の香港に続き、アラブ首長国連邦への輸出が多くみられます。
それぞれのデータを確認すると、菓子に米菓、そして清涼飲料水で輸出額や輸出量はもちろんのこと、輸出先にかなり違いがあることがわかりました。
外国人がやみつきになる日本のお菓子を一挙公開!
日本の市販菓子の輸出市場が増加傾向にあることがわかりましたが、実際に海外の人たちは、日本のお菓子をどう思っているのでしょうか。
今回は、翻訳家でありライターの坂本正敬さんが実際に外国人に取材したエピソードを参考に、「スナック菓子部門」「アイス部門」「ゼリー菓子部門」「ドリンク部門」に分けて、それぞれ特に人気の高い商品を深掘りしていきます。
坂本さんも取材中、「ここまで、日本のお菓子は愛されているのか」と改めてその魅力を体感したそう。残念ながらアイスは溶けてしまいますが、どれも海外を訪問する際に、お土産として持っていっても喜ばれるはず!