かつて、西ドイツと東ドイツを分けていた「ベルリンの壁」。1989年の「ベルリンの壁崩壊」は、人類の大きな出来事として我々の心に深く残っています。
壁には、このように国家的に重要とされているものから、落書きやアートで埋め尽くされた楽しい壁まで、さまざまなものがあります。今回は、そんな人々の思いが詰まった世界中の壁をご紹介しましょう。
目次
- 1ベルリンの壁記念碑/ドイツ
- 2ジュテームの壁/フランス
- 3ミューリヴァヘ通り/エストニア
- 4嘆きの壁/イスラエル
- 5グレート・ジンバブエ遺跡の大囲壁/ジンバブエ
- 6ガムの壁/アメリカ
- 7グリーン・ウォール/韓国
ベルリンの壁記念碑/ドイツ
冒頭でも述べた、「ベルリンの壁」。かつて国境として存在していた壁は、いまも一部保存されています。崩壊後の残骸や記念碑は、長年同じ民族をふたつに分けていた悲しい歴史を知るにはもってこいの場所です。
壁にはさまざまなイラストが施されており、アートを楽しむことができます。
ジュテームの壁/フランス
フランスの首都パリにある「ジュテームの壁」は、恋人たちの聖地ともいうべき場所です。
「ジュテーム」とは、フランス語で「愛しています」という意味。この壁には、300以上の言語で「愛しています」と書かれており、この壁の前で愛を確認するカップルも多いんだとか。
ちなみに、日本語の「愛しています」は、壁の中央あたりで見ることができますよ。
ミューリヴァヘ通り/エストニア
エストニアの首都タリンにある「ミューリヴァヘ通り」には、「セーターの壁」とよばれるエリアがあります。セーターをはじめ、あらゆる衣類を扱っている屋台がずらりと並んでおり、まるで壁のように見えるからその名が付けられたそう。
販売されている商品の値段は交渉次第。デザインもお店によって違うため、お土産選びにピッタリのエリアです。
嘆きの壁/イスラエル
イスラエルのエルサレムにある「嘆きの壁」は、ユダヤ教徒の祈りの聖地。紀元前20年にヘロデ大王によって建造された「エルサレム神殿」の遺構で、この壁に祈りをささげるユダヤ教徒が数多くいます。
祈りの場所は男女で分かれており、左側が男性、右側が女性のエリア。お祈りの際、男性はキッパとよばれる帽子を被らなくてはいけません。キッパは無料で貸し出されているのでご安心を。
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