第1位 山梨県、第2位 静岡県、第3位 鳥取県、第4位 群馬県…これが何のランキングかご存じですか?
実は、日本ミネラルウォーター協会が発表している「ミネラルウォーターの生産量(2018年)」のランキングなのです。富士山を二分する県が1位、2位を占めていますね。
山梨県には南アルプスなどもあるので、ミネラルウォーターの生産量としては他県を圧倒する生産量なのかもしれません。
そんな水資源が豊富な山梨県においても有数の湧水地として知られているのが、今回ご紹介する「忍野八海」です。
忍野八海は山梨県南都留郡忍野村にある湧水地で、世界遺産に認定された富士山の構成資産の一部でもあり、厳かで神秘的な雰囲気があります。
また豊富に湧き出る水が流れる風景は、実に涼しげ。国の天然記念物にも指定されているのです。
さまざまな伝説が残るパワースポット「忍野八海」
海に接していない山梨県において、「八海とはいかなることか」と思いませんか?
実はこの忍野八海、8つの池からなる観光地なのですが、もともとは富士信仰の巡礼地として定められており、各池が禊の場であったことなどから、“池”よりも神聖で尊いもの、力のあるものとして、“海”と呼ばれるようになったそうです。
しかし、“海”は、その地の総称として後からつけられた名であるためか、各池はの名称は、“池”のままなんです。池だけど海、なんだか不思議ですよね。
忍野八海は、出口池、お釜池、底抜池、銚子池、湧池、濁池、鏡池、菖蒲池の8つから成ります。元々は「富士山根元八湖霊場」いわれ、出口池から菖蒲池にかけて1番霊場〜8番霊場と定められていたそうで、それぞれの霊場にて禊を行う巡回ルートだったのだとか。
厳かで心休まる場所では、こうした歴史を振り返りながらの観光も良いですね。
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