深い歴史と涼を体験。神秘のパワースポット、山梨「忍野八海」
出口池
続いて、八海についてそれぞれ簡単にご紹介しましょう。まずは「出口池」です。出口池は忍野八海で唯一離れた場所にあります。
普通に忍野八海を訪れると見落としてしまいがちなので、予め頭に入れておくと良いでしょう。最も面積が広い池でもあります。
お釜池
「お釜池」は出口池とは逆に、忍野八海で最も小さな池です。傍らに水車のモニュメントがあるのが目印。
この池には、悲しい伝説が残っています。この池のほとりに住んでいた、父とふたりの姉妹。ある日、巨大なガマガエルが現れ、洗濯中の妹を池に引きずりこんでしまいます。
父も姉も周囲の村人たちと協力して妹を探しましたが、その姿はそれっきり見ることがありませんでした。この伝説がいまも残り、お釜池は別名「大蟇(おおがま)池」とも呼ばれているのです。
底抜池
「底抜池」は、その名の通り、底が抜けているともいわれる池で、この池で落し物をするとどんなに探しても見つからない…とか。
またこの池の底はお釜池に繋がっているとも伝わっているんだとか。残念ながら真相はわかりませんが、ロマンがあっていいですよね。
銚子池
「銚子池」は沢の脇にあるひっそりとした池です。池底は砂地となっており、水が湧き出る様子をよく見ることができます。
お釜池と同様に女性にまつわる悲しい伝説を持つ池ですが、いまではパワースポット、縁結びの池と呼ばれているそうです。
湧池
「湧池」は、忍野八海で最も有名な池ではないでしょうか。大きなマスなどが泳いでいるのが印象的です。透明度が高過ぎて実感がわきませんが、水深が8mもあるそう。
この池は地下に広大な空間が広がっているそうで、実際に潜って研究がされたこともあったんだとか。
濁池
「濁池」は名前とは裏腹に澄んだ水の池です。昔は濁っていたのでしょうか?澄んだ水が特徴的な湧池に隣接しているのに、不思議なネーミングですよね。
鏡池
鏡池は、湧池の北側に位置する「鏡池」が湧水量が少ない池です。このため水面の揺らぎが少なく、条件次第で富士山の姿を鏡のように映し出すことで有名です。
菖蒲池
最後は、名前の通り菖蒲に囲まれた池「菖蒲池」。原生の菖蒲だけでなく、キショウブ(アヤメ科)の外来種も混ざっているそうです。
歴史や各池のことを知った上で周ると、涼だけでなく深みが感じられるようになるのではないでしょうか?ぜひ残暑続くこのシーズン、訪れてみてはいかがでしょうか。
- 忍野八海
- 山梨県南都留郡忍野村忍草
- 公式サイト
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