当日予約のコツは?事前に知っておくべき「大阪・関西万博」を楽しむためのポイント

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2025/05/30

2025年4月13日よりオープンした「大阪・関西万博」。国内パビリオンをはじめ、158カ国が参加する海外パビリオンなど、会場では大きな賑わいを見せています。

日本人観光客はもちろんのこと、インバウンドの影響もあり、外国人観光客からも注目を集めています。多くのかたが足を運んでいる中、後悔なく楽しむためにはどうすればよいのでしょうか?

そこで今回ご紹介したいのは、メルマガ『中村洋太の「5000円で旅する東京」』の著者であり旅行ライターの中村洋太さんが、実際に現地へ訪れて気付いた「当日予約のポイント」などをご紹介してくれています。

5日間で行く「大阪・関西万博」の旅。いくらかかった?

image by:中村洋太

こんにちは! 中村洋太です。4月21日から25日まで5日連続で大阪・関西万博に行ってきました。これが想像以上に楽しかったです。

image by:中村洋太
image by:中村洋太

まず大屋根リングの大きさ、迫力に感動し、屋根の上に登ってさらに感激。なんと素敵な建築でしょうか。会期後に解体してしまうのが惜しく感じます。半年間限定の建築物なので、ぜひ多くのかたにご覧いただきたいです。

image by:中村洋太

国内外のパビリオンもすごくよかったですし、万博がもたらした無形の価値を感じています。とりわけ強いのは、会場内の場や空気感の明るさ。人が多いのはよいことです。

image by:中村洋太

遠足や修学旅行を含め若い人たちがたくさんいて、自由で生き生きとしたエネルギーで満ち溢れています。ここ数年でいちばん未来への希望を感じられる場所、時間でした。日本がよくなるきっかけになってほしいです。

5日間の旅費は、9万円で収まりました。


  • 通期パス:30,000円
  • 新幹線往復:29,240円
  • 宿泊(4泊):9,986円
  • 現地交通費:4,460円
  • 食費・雑費:13,750円

カプセルホテルが安く済んでよかったです。朝と夜、大浴場やサウナに入れて最高でした。

また、パンやおにぎりを会場に持ち込むことで、食費を押さえました。4日目に現地で気になった巨大なホットドックだけ買って食べました。1,980円しましたが、よい思い出です。本当に巨大だったので、万博じゃなくても1,500円はしてもおかしくないものでした。

帰ってきてから、少しずつXで万博での気付きや注意点を投稿しています。そしてそれらの投稿がものすごく反響を呼んでいて、のべ200万人くらいのかたに読まれました。たとえばこんな内容です。3ポスト分ご紹介します。

入場後の当日予約はスマホより、「当日登録センター」がおすすめ

2025年日本国際博覧会協会提供画像を加工し作成

万博会場に入場して10分経つと、パビリオンやイベントの「当日予約」が可能になります。しかし、その時点ですでに予約枠は大部分が埋まっていて、ほとんどが「×」で、たまに「△」がある程度。

その「△」も、予約しようとしたら僅差で埋まってしまい「この予約枠では取れませんでした」と表示されることが多々ありました。

ぜひクウェート館の向かいにある、「当日登録センター」(写真の青丸、公式MAPではP32)へ行ってみてください。ここには機械が何台もあり、チケットのQRコードを提示するだけで、空いているパビリオンがわかりやすく表示されるデザインになっています。

スマホで予約を試みるより遥かに快適で、かつ空き状況の変動が激しいため、少し待てば何かしら人気のパビリオンに空きが出たりするので、ここで少し粘れば思わぬ予約が取れるかもしれません。

ぼくは4日目に石黒浩「いのちの未来」、5日目に「関西パビリオン」を予約できました。ただ4日目までこの便利な場所に気付かなかったので、もっと早く知りたかったです。

写真の赤丸の場所でも当日予約ができますが、端末が少ないため行列ができやすく、この青色のセンターがいちばんおすすめです。

当日予約の落とし穴とコツ

image by:Shawn.ccf/Shutterstock.com

一度当日予約を入れると、予約したパビリオンに入館するまで次の予約は入れられません。つまり、朝イチに来て、夜のパビリオンを当日予約してしまうと、それまでは行列に並ぶしかなくなります。

なのでできれば、直近のパビリオンを予約して、その見学が終わったらまた次の当日予約を入れて、と繰り返していくのが効率的です。

それをするために効果的なのが、先ほど紹介した「当日登録センター」です。スマホの予約画面だと朝来ても直近の予約はほとんど埋まってしまっていますが、会場の端末ではリアルタイムでキャンセルなどが更新されていくようで、どんどん直近の空き枠が出てきます。スマホだとタイムラグがあるためやや不利なようです。

端末では、パビリオンは「アカサタナ」順にタブで分かれています。一度全体を見ただけで「満席だ」と諦めず、狙いのパビリオンの空きが出るまで何度も画面を更新するのが予約を取るコツです。

ぼくが見たときは7日前予約で全滅した落合陽一館「null2」ですら空き枠がありました。先ほど書き忘れましたが、人気のNTTパビリオンもこの端末で奇跡的に取れたのです。ゲーム感覚で臨んでみてください。


疲れたらここへ! 3カ所の「団体休憩所」と、穴場の休憩所「S10」

2025年日本国際博覧会協会提供画像を加工し作成

大屋根リングの下には無数のベンチがあり、リング内にもたくさんのベンチがあるため、万博会場ではそれほど座る場所には困りません。でも飲食する場合、テーブル付きのスペースで休憩できたら理想ですよね。

そんなときは、3カ所の団体休憩所を覗いてみてください(図の黄色い丸)。公式MAP上の記号で、「S18」「S19」「P25」です。S18は、小山薫堂館「EARTH MART」とハンガリー館の間にあり、S19はS18の向かい。P25はオーストリア館の隣です。

小学生などの団体が利用している場合は残念ながら貸切になりますが、それでもお昼の時間を避ければ一般客に開放されていることが多いです。ぼくが行った際は、一日はお昼も使えて、それ以外の日は14:30以降に一般開放されていました。

ほかに、東ゲートへ入ってすぐ右側の「団体休憩所 東」と、西ゲート入って右側(リングと反対方向)に進んだところの「団体休憩所 西」もありますが、いずれもリングの外側です。

ただ「団体休憩所 西」は海、山、空を眺められる絶景ポイントなので、気になる方はぜひ写真を撮りに行ってみてください。夕日がとくに素晴らしいそうです。

そしてぼくのイチ押しは、イタリア館の隣にある「S10」という休憩所です(図の赤丸)。ここは常に一般開放されていて、屋根もあります。公式MAP上では「S10」の文字も「休憩所」の文字も書かれていないため、気付きづらいです。

ぼくも最初は気付かず、S18の団体休憩所が貸切になっていたとき、「どこか他に座れる場所はありませんかね?」とスタッフのかたに尋ねたところ、「S10なら座れるはずです」と教えていただき知りました。各休憩所ではWi-fiも使えます。

広い会場で疲れやすいため、うまく休憩しながら回りましょう。暑くてキツいときは、迷わず大屋根リングの下に避難してください。気持ちのよい風が入り、嘘みたいに涼しいです。

わずか一日でフォロワーが500人以上増え、万博への注目度の高さが伺えます。混雑するGW前に、思い切って行って本当によかった。起こすべきときに行動を起こせたなと感じています。

また5月下旬に万博へ行くことに決めました。今度は通期パスを買わなくて済むので、前回より3万円分は浮きます。また、新幹線もスマートEXで21日前より早く取れば、往復で3,000円分くらい割引になることがわかりました。宿はまた4泊1万円で取れたので、今度は6万円弱の予算で5日間楽しめるかなと思っています。

image by:PR TIMES

それから、美術が好きなかたにぜひご紹介したいのが、4月26日に開幕した大阪市立美術館の「日本国宝展」(6月15日まで)。およそ130件もの国宝が一堂に集まるという、ほかに類を見ない豪華な企画展です。

なんとミャクミャクの「ゴールデンスタンプ」や「国宝手ぬぐい」など、万博コラボ商品まであるそう。この企画展にも行こうかなと考えています。

image by:PR TIMES

そしたら、この奈良や京都でも連動した国宝の企画展がやっているのですね。

  • ・奈良国立博物館 開館130年記念特別展「超 国宝-祈りのかがやき-」
  • ・京都国立博物館 大阪・関西万博開催記念 特別展「日本、美のるつぼ─異文化交流の軌跡─」

この2つもぜひとも見たい!次の来訪時は厳しそうだから、3回目の万博旅もあるかも? お金どうしよう。でも行きたい。嬉しい悲鳴です。

  • EXPO 2025 大阪・関西万博
  • 大阪 夢洲
  • 0570-200-066(受付時間 9:00~22:00)
  • 夢洲
  • 一日券 大人 7,500円、中人 4,200円、小人 1,800円(購入期間 4月13日~10月13日)
  • 9:00〜22:00
  • 公式サイト
  • image by:中村洋太
  • ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
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エッセイスト、旅行ライター/1987年、横須賀市生まれ。早稲田大学創造理工学部を卒業後、旅行会社にて海外添乗員&旅行情報誌の編集者に。2017年よりフリーランスとして活動。自転車で世界1万km以上を旅(欧州12カ国、アメリカ縦断、台湾一周など)したほか、東京から博多まで1270kmを徒歩で旅した経験も。自主制作の本『海外添乗員という職業から学んだこと』『旅と書くこと』を販売中。

 

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