都内最大級のひまわり畑を楽しめるイベント、「清瀬ひまわりフェスティバル」。地元の農家さんご協力のもと、約2万4,000平方メートルという広大な敷地に、約10万本のひまわりが咲き誇る様子を見ることができる、夏の一大イベントです。
今回は2019年度、8月17日から8月24日に行われたようすを交え、その魅力をご紹介します。
地元住民のみなさんの愛によって開催される「清瀬ひまわりフェスティバル」
2019年で12回目になる清瀬ひまわりフェスティバルですが、元々は小麦を栽培している畑に次の作付までの期間に、緑肥(植物を土と一緒に耕して肥料にする事)として栽培していたもので、一般公開されていなかったそう。
しかし、広大な敷地に咲き誇る無数のひまわりの風景がとても綺麗であったことから、農家の方の好意により、一般公開されるようになったのです。広大な土地を開放してくださる農家の方に感謝ですね。
残念なことに、2019年は開催期間が約1週間と、例年の2週間から短縮されてしまいましたが、その魅力は例年と変わらず。2020年以降に同イベントに訪れる際のご参考になればと思います。
ちなみに、私が訪れたのは開催初日の2019年8月17日でした。
開催期間が短縮されたことと開催初日ということが相まって、咲き誇るひまわりはどれも元気いっぱいな雰囲気でした。
同イベントでは毎年、会場入り口付近に見学用の架台(高台となる施設)が組まれます。見学の手順としてはまず、この架台に上ってひまわり畑全体を見渡し、景色一杯に広がるひまわり群を楽しむのがよいでしょう。
架台からの見学を終えた後は、いよいよ畑に降り立ちます。ここからの見学は、畑に設けられた通路を歩きます。ひまわりとの距離が近くなる分、見学者それぞれのマナーが問われます。
ほかの方の迷惑になるようなことを避けるのはもちろん、せっかく咲いているひまわりを傷つけたり、通路以外の場所へ入り込むなどの行為は避けるようにしましょう。
あくまで、農家さんの土地を御厚意で開放していただいてる、そのことを忘れないようにしてくださいね。
畑のなかは、大小様々なひまわりが咲いています。色味は似ていますが、花の雰囲気が異なるようなものもあるので、いくつかの種類があるのかもしれませんね。
また、こちらの畑に咲くひまわりの一部は、地元の小学校の児童が種を蒔いたものなのだそう。こうした地域起こしのイベントに寄与する課外活動というのは、近年薄くなりがちな地元愛の心を育むのではないかと感じます。
畑の中の通路には、真っ直ぐな道だけでなく、先が見えなくなるように曲がった道も存在します。群生して咲き誇るひまわりの壁によって彩られたその道は、まるで“ひまわりの回廊”といった雰囲気すら漂っていました。
畑のなかに配された通路は多岐にわたります。すべてを歩き通すのはなかなか難しいかもしれませんが、ぐるりと一回り歩くだけでも十分に夏を味わうことが可能です。
ひとしきりひまわりを楽しんだ後、あるいは歩き疲れたときには、商工会の方が開いている模擬店や、休憩用のテントを利用することをおすすめします。
会場ではひまわりの切り花の販売や、採れたて新鮮野菜の販売なども行われています。“畑”という会場ならではの即売所ですね。
なお、会場は畑であることから、日陰になる場所は殆どありません。同イベントを訪れる際には、暑さ対策と水分補給の対策を忘れないようにしましょう。
また会場が畑であることから、雨天後はぬかるむ部分があり、晴天時には土埃が舞う場合もありますので、歩きやすく、多少汚れても大丈夫な靴で訪れることをおすすめします。
足元に泥はねや、土埃が付着したりする場合もあるため、汗拭きシートやウエットティッシュなどを持参するのもいいですね。もちろん、ゴミは各自で持ち帰るようにしてください。
2018年までは近隣の“コミュニティプラザひまわり”に無料の臨時駐車場が設けられていましたが、会場付近は道が狭い上に土日には駐車場待ちの車が大渋滞したことなどからか、2019年は専用駐車場ではなく、有料の臨時駐車場(1,000円)として設定されていました。
2020年以降の駐車場設置は未定ですが、公共交通機関を利用しての来場が安心安全でおすすめです。都内最大級のひまわり畑、ぜひ、その規模を体感してみてください。
- 第12回清瀬ひまわりフェスティバル
- 清瀬市下清戸3丁目地区の農地
- 清瀬駅北口より約35分
- 2019年8月17日(土)~8月24日(土)※2019年の開催期間は終了しました。
- 9:00~16:00
- 清瀬市ホームページ
- ※会場は私有地のため、開催期間外は一切立ち入ることができません。
- 文・撮影/梅原慎治
- image by:梅原慎治
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。