タイヤはなぜ黒い?日本唯一、ゴムと車の博物館「ブリヂストンTODAY」

入口正面にドーンとF1カーが鎮座しています。

ごく当たり前、でもよくよく考えると不思議なことが、この世界にはたくさんあります。そんなときこそ、専門性の高い博物館へ。

今回は、「タイヤはなぜ黒いのか?

そんな疑問を解決すべく、株式会社ブリヂストンの企業博物館である、東京都小平市の「ブリヂストンTODAY」に行ってみました。

企業博物館とはいってもオマケのスペースとかでは無く、地上2階、地下1階を使った本格的な博物館で、展示物も一級品。さらに予約不要で無料の博物館とは、かなり魅力的ですよね。

無料とは思えないクオリティ!「ブリヂストンTODAY」

image by:梅原慎治

「ブリヂストンTODAY」は無料といえど本格的な博物館。入口脇には受付があり、ここで来館日時と人数、どこから来たか?などの項目を記入します。

受付を済ませるとパンフレットをもらえます。事前に説明がありますが、同施設には見学ルートの決まりなどはないため、自由に好きなだけ見学することができますよ。

入口正面にドーンとF1カーが鎮座しています。image by:梅原慎治

受付を済ませてすぐに目が行くのは、入口正面に鎮座するF1カーです。ブリヂストンの企業博物館なのでタイヤのみでも十分なはずですが、車体ごと置いてあることからも、力の入れ具合を感じますね。

モーターショーなどの展示会でもF1カーを見る機会はありますが、そういった展示会では人気が高く、大勢の人に囲まれてゆっくり見ることが難しいのが現実。

これほどゆっくり、じっくり見ることができるのは、とても貴重な時間だと思います。


ブリヂストンの歴史年表。image by:梅原慎治

F1カーの左側には、1931年からの同社の歴史年表が年代別に掲げられています。私が特に興味を持ったのは1970年代、オイルショックの時期に国内工場の建設とラジアルタイヤの製品化を行っていたこと。さらに1997年からF1に参戦していたということでした。

ピンチの時期に新しい事業への進出、そして、最高峰の性能が問われる分野への挑戦!一流企業の威信をかけた舵取りが行われたんだろうなと考えられますね。

表彰台には、右側に置いてある盾を持って立つこともOK。image by:梅原慎治

入口正面の突き当りはイベントスペース。この日は子どもエコ絵画コンクールと称して、子どもたちが描いたさまざまな絵が飾られていました。

こうしたイベントスペースを見ると、同社が地域に根差した企業だと垣間見ることができますね。

鈴鹿8時間耐久レースを走ったバイク。image by:梅原慎治

イベントスペースから奥に進むと、そこはタイヤメーカーの花形!モータースポーツへの参戦に関連する展示スペースです。

F1のテストカー。image by:梅原慎治
ポテンザの開発秘話等を含む展示スペース。image by:梅原慎治

このスペースには、鈴鹿8時間耐久レースや、MotoGPなどの二輪レースに関連する展示、F1のテストカー、四輪の主力スポーツタイヤの“POTENZA”に関するものなどが展示。

車やバイクのスポーツ、ドライブ好きな人にはたまらないスペースです。

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