世界一の親日国・台湾に2015年まで住んでいた日本人「小 籠包(しょう・ろんぽう)」さんが発行する無料メルマガ『〜台湾大好き!メルマガ〜 レレレの台湾』。今回は、入店後の第一声が「いらっしゃいませ」という、明らかに日本を意識した「台湾式回転寿司」のお店を紹介しています。
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台湾の回転寿司は、いなり寿司にミックスナッツが入ってるって本当?
台湾に住み始めてしばらく経った頃、台湾にも日本と同じような「回転寿司」があることを知りました。値段も日本の回転寿司とほぼ変わらない、一皿100円前後(30元)。ものは試しと言うことで、家からMRTで3駅先にある「争鮮回転寿司」(SUSHI EXPRESS)という回転寿司屋さんに入ってみました。
まず驚いたのが、日本語で「いらっしゃいませー」の後に中文で「歡迎光臨!」と言われたこと。和食を演出してます。席に着くと、日本と同じ自分で注ぐお茶が置かれていますが、こちらは抹茶の粉末ではなく緑茶のティーバッグでした。
さて、回転している皿を取ろうといざレーンを見て驚きました…。なぜなら、そこには寿司ではなく、おつまみが、ズラーーーッと並ぶオンパレード。そう、台湾の回転寿司は、「小菜」と呼ばれる小皿の一品料理がかなり多いんです。
何が流れてくるのかというと、スモークサーモンのスライス、茹でた殻付きのエビ、甘エビ刺身、この辺りは寿司屋ですね。さらに、焼いた子持ちししゃも、茹でたオクラ、茹でたブロッコリー、煮た黒豆、茹でた枝豆、そしてポテトサラダ…。
まだまだ、今度は甘く煮た(ふかした?)さつまいもまで流れてきました。ちょっとしっとりした食感で美味しいのですが。これらが大量に流れてきます、寿司と同じくらい、いやそれ以上の量で…。もはや小菜屋なんじゃないかという勢いで。
それら小菜を華麗にスルーして(いや、たまにポテトサラダとかは取りましたが)、お寿司が流れてくるのを待ちます。
流れているのはなぜか、サーモンばかり。どんだけサーモンが好きな国民なんだと言わんばかりのサーモン率です。個人的には子持ちにしんが多くて嬉しかったのですが、それにしてもサーモンが多い。しかもみんな食べている。
すると、目を疑うような皿が目の前を流れて行きました。皿が珍しかった訳ではありません。皿に載っているモノがです。そこには、いなり寿司(おいなりさん)が載っていたのですが、ご丁寧にも中身に何が入っているかわかるように、上の部分が開かれていました。そこにギッシリと詰まっていたのは…、「ミックスナッツ」です。
しかも松の実とかかぼちゃの種とか、さらに「ナツメ」まで、ちょっとマニアックなナッツばかり。中にはカシューナッツ・オンリーのいなり寿司もありました。しかもこれ、うまいと評判なんです。見た目に反して。
これはかなりの衝撃でしたねー。普段から食べていたいなり寿司に、こんな斬新なアレンジ方法があるとは…。しかもかなりの頻度でレーンを回り、実際にみなさんが食べているところを目の当たりしたわけですから。
ここ「争鮮回転寿司」(SUSHI EXPRESS)は、こうした奇抜なメニューもさることながら、「マグロ」や「エビ」「シメサバ」「鯛(ティラピア)」「たまご焼き」から、「うに」「いくら」の軍艦巻き、果ては一貫の「うなぎの蒲焼き」寿司までを揃えており、日本と変わらぬ味を楽しむことができます。
ガリの味もほとんど日本と一緒。わさびも別添えなので、お子様とご同伴でも気軽に利用することができます。台北市内にはかなりの店舗数を出店しているため、スマホで調べればすぐに行くことができますよ。店舗検索(門市検索)はこちらから。
お昼時、夕方は多少混みますので、少しだけ待たされるご覚悟を。その後、私たち家族は子供ができてからも、ここ争鮮回転寿司はよく利用しました。月一くらいの頻度で通ってましたね。妻が一時帰国している間も、給料日あたりに一人で食べに行っていたほどです。日本の味を懐かしみながら。ちなみに、この争鮮には日本風の寿司キャラクターもいて、入り口に巨大な人形がお出迎えしてくれますよ。寿司キャラ一覧はこちらから。
かなり日本を意識していますねー。鮭のやつなんて、清水サーモン君ですよ…。エビちゃんもすごいですが。台湾に行かれたら、件のミックスナッツいなり寿司、ぜひご自分の目で舌で確かめてくださいね!争鮮回転寿司のインスタグラム検索結果はこちら。店内の様子がわかりますよ。
- ※初出:MAG2NEWS(2019/10/26)
- image by:小 籠包
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