伝説の妖怪カッパを探せ!日本のふるさと・遠野にある「カッパ捕獲許可証」ってなに?

「日本のふるさと」といわれる岩手県の遠野市には、伝説の妖怪・カッパの伝承がたくさん残っています。

遠野市は明治維新まで240年間ほど城下町として栄えた街で、茅葺き屋根の伝統家屋である「曲がり屋」が並び、カッパや座敷童子など、『遠野物語』(柳田國男著)にちなんだ観光地も有名な場所です。

そんな遠野では、カッパを捕獲して一緒に仲良く遠野市観光協会へ行くと、なんと賞金1000万円をゲットできるのだとか!まずは情報収集から始めました。

目次

遠野に入ったらカッパ探しの前に「遠野風の丘」へ

盛岡市の中心部、4号線沿いの南大橋交差点から北上川に沿って396号線を釜石方面へ向かうと、のどかな田園風景の気持ちのよいドライブルートが続きます。

image by:石黒まり花

遠野へ向かい走っていると、右手に巨大な風力発電機が見えてきます。ここは「道の駅 遠野 風の丘」です。

「道の駅 遠野 風の丘」image by:石黒まり花

施設にはレストランや産直などの販売所、テラスにはテイクアウトのフードショップなども並び、ドライブの休憩スポットとしても活用できる道の駅です。

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筆者が訪れた日は、入り口に地元の農家さんが卸した野菜が販売されていたのですが、全て巨大な上に量が半端じゃない!おトクすぎます…!

ほかにもお土産や遠野の観光案内なども充実しており、案内所にある『遠野マップ』は無料で地図と観光地のリストが掲載されているので、観光で訪れた人はぜひゲットしてみてくださいね。

そして、この道の駅ではこんなものを発見!


image by:石黒まり花

「カッパ捕獲許可証」とは?これは一体…なに?

ちなみに筆者はこのときスルーしましたが、あとから購入しておくべきだと後悔することになります。

※現在は1枚220円(税込)です。

  • 道の駅 遠野風の丘
  • 岩手県遠野市綾織町新里8地割2-1
  • 公式サイト

SL銀河が通った「遠野駅」も忘れずに

遠野市街に入り、先ほどまでの田園風景から、お店が立ち並ぶ市街地エリアに差しかかります。

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先ほどの道の駅で貰った『遠野マップ』を見ながら、まずは旅の基点になりそうなところとして、遠野駅を目指しました。列車で訪れる際は、ここが遠野の玄関口になりますよ。

遠野駅は、遠野市街地の中心となっており、街中には駅を始めとしてさまざまな観光案内表示が出ていて、街歩きもしやすいと思いました。駅は小さめですが、お土産屋さんなどもあります。

岩手観光の名物であり、岩手出身の作家・宮沢賢治作の『銀河鉄道の夜』をイメージした「SL銀河」が走っていた路線の駅なので、銀河鉄道デザインのお洒落なお土産も販売されていました。

※SL銀河は、2023年6月に最終運行を終了。詳細はJR東日本「SL銀河アーカイブ」でもご覧いただけます。

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駅の正面には、遠野市観光案内所「旅の蔵遠野」があり、周辺の観光情報を知ることができます。列車旅の場合はここで観光マップなどを入手してスタートするのがおすすめ。

「遠野ふるさと村」で日本昔話の世界にタイムトラベル

image by:石黒まり花

遠野駅から約12km、車で10分少しのところにある「遠野ふるさと村」は、まさに日本のふるさとと呼ばれる遠野の古い農村を村ごと再現した観光施設です。

園内には沢山のかやぶき屋根が特徴の「曲がり屋」があり、その中を見て回ることができます。

最初にビジターセンターと呼ばれる受付やお土産売り場、レストランなどがある建物が入り口になっていて、そこで入園料を払って入場。

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入場すると、資料館となっている建物がありました。

image by:石黒まり花

展示室には、遠野に生息する動物や昆虫など、生き物が剥製・標本として沢山展示されており、詳しい解説とともに遠野の自然豊かな山々と遠野の人たちの関わりを学べます。

image by:石黒まり花

先へ進むと、メインの遠野の昔の風景を再現したエリアになります。まずは一言…!広いっ!本当に村というか、集落一個丸々再現されていると思いました。

田畑や池、小川なども作られており、本当にタイムトラベルしたかのような錯覚に陥るほどです。

園内からは道路や車などの近代的な物が見えないように工夫されているようで、見渡す限り江戸~大正頃の農村を体験できますよ。

image by:石黒まり花

そして、メインの「曲がり家」を見ていきます。建築物は新しく作ったレプリカなどではなく、本当に当時から使われていた物を移設した物ばかり。

建物によっては重要文化財に指定されているほど貴重なものばかりです。

image by:石黒まり花
image by:石黒まり花

農村部を再現するための生活の道具などもたくさん置いてあり、当時の暮らしを知ることができます。筆者が訪れた日はとくに寒い日でしたが、囲炉裏や暖炉に薪をくべて暖房を行うなど、当時の設備をそのまま使用していて、飾りではない本当の暮らしを知ることができました。

  • 遠野ふるさと村
  • 岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1
  • 公式サイト

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