夏休みまでおよそあと1カ月。もう今年の夏旅の計画は立てていますか?今年の夏は特別な夏にしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
そんな中、グローバル旅行アプリのSkyscanner Japan株式会社が発表した「2025年 夏旅トレンド調査」で、興味深い結果が明らかになりました。
約8割の旅行者が「今年の夏は思いっきり楽しみたい」と考えている一方で、“混雑を避けたい”“限られた予算で存分に楽しみたい”という声も多数。今、旅先でも時間に“余白”を求める「スロートラベル」が注目を集めています。
それでは早速、2025年夏の旅行トレンドを詳しく見ていくとともに、おすすめの旅行先についても解説していきます。
約8割が「今年の夏こそ旅行を楽しみたい」と旅行熱の高まりが顕著に

今回の調査で「あなたにとって、今年の夏休みを最高のものにすることはどの程度重要ですか」と質問したところ、なんと約8割の旅行者が「今年の夏休みをとても/やや重要だと考えている」と回答しました。

その理由として最も多かったのが、39.8%が回答した「これまでよりももっと多くの場所を訪れて、いろんな活動を経験したいと思っているから」というもの。
この結果からもわかるように、旅行が単なるレジャーではなく、新たな体験をするための手段として重要視されていることが伺えます。
昨今の特化型ツーリズムの人気も、この傾向を後押ししているといえるでしょう。
「お得・クールケーション・スロートラベル」が今夏の三大トレンド
この夏の旅行先選びについて調査したところ、約7割が「静かで代替的な目的地を訪れたい」と回答。定番の人気スポットよりも、“人の少ない”“じっくり滞在できる”旅への関心が高まっていることが明らかになりました。
「この夏休みを最高にするためにしたいこと」についての質問では、以下のような回答が上位にランクインしています。
- 「人の少ないシーズンに経済的に旅行しようと思う」
- 「暑さから脱出するため涼しい場所に旅行しようと思う」
- 「高くつく人気のある場所は除外して、経済的な場所を選ぼうと思う」
これらの結果から、混雑を回避してお得に涼しい場所に旅行したいという、「お得」「クールケーション」「スロートラベル」の三拍子がそろった旅行が、この夏のトレンドになると予測されます。
節約意識が最高潮!過半数が「旅程変更も辞さない」
旅行に対する熱意は高まっている一方で、節約への意識も非常に高いことが今回の調査で判明しました。
「夏休みを経済的に過ごすために、旅程を他の日程に変更する気はどのくらいありますか?」という質問では17.2%が「非常にある」と回答し、38.1%の方が「どちらかと言えばある」と考えているようです。
さまざまなニーズがある中で、この夏の旅行においては最も“節約”が重視されていることが明確になっています。
この夏、コスパのいい旅行先ランキングTOP10
『Skyscanner』のデータをもとに算出された「この夏コスパのいい旅行先10選」では、興味深い傾向が見られました。
日本の旅行者から最も多くの支持を集めたのは、沖縄県「久米島」でした。続いて第2位には鹿児島県「奄美大島」、そして第3位には北海道「函館」がランクイン。人気が高い国内リゾート地が上位を占める結果となりました。
これらの目的地は、都市観光とリゾート体験の両方を楽しめる点が魅力的です。特に函館は、涼しい気候を求める「クールケーション」の需要にも応えてくれるでしょう
国内が上位3位にランクインしている中、韓国「釜山」や「済州島」、そして中国「昆明」やベトナム「ホーチミンシティ」といった短期間で気軽に訪れやすい避暑地に注目が集まっています。これらの目的地は、いずれもアクセスがよく、比較的リーズナブルに旅行できるのが特徴です。
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9月が狙い目?航空券が安く買える旅先ランキングTOP10
まだまだ暑さが続く9月は、夏旅のピークは過ぎるものの、夏らしい旅行を楽しめる季節でもあります。『Skyscanner』のデータから、9月に航空券価格が比較的安価で購入できる旅行先も明らかになりました。
9月のおすすめ旅行先では、自然・歴史・文化が楽しめるスポットが人気。1位には鹿児島県「奄美大島」、そして第2位には島根県「出雲」がランクインしました。
その他、沖縄の主要観光地や札幌もランクインしており、過ごしやすい気候の中でゆったりと旅を楽しみたいというニーズが反映されています。
そして海外の人気旅行先を見てみると、韓国や中国の都市がランクインしている中、9月の安くなるシーズンには、物価高の影響がより大きい欧米主要都市が特に注目されていることが明らかになりました。アメリカ「ロサンゼルス」や「ホノルル」、イギリス「ロンドン」やフランス「パリ」がランキングに入っています。
これらの都市は、混雑を避けてゆっくりと旅行を楽しむための、夏休み終盤や連休を利用した長距離旅行の需要を満たしてくれるでしょう。
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専門家が語るスマートな旅行計画のコツ
『Skyscanner Japan』のトラベルエキスパート岡田健太郎氏は、今回の調査結果について以下のようにコメントしています。
「日本人の旅行者が夏を最大限楽しむために“時間”や“お金”の使い方に対してより意識的になっていることが判明いたしました。 「スロートラベル」はもはや一部の人の選択肢ではなく、“混雑やスケジュールに縛られず、その土地の文化や人とのつながりを深く味わいたい”というニーズの広がりを表しています。」
※一部抜粋
さらに「クールケーション」について、「涼しさや快適さを優先しながらも、経済的で混雑を避けた旅を叶えたいという声も高まっている」と分析しています。
2025年の夏旅トレンドは、「スロートラベル」「クールケーション」「お得志向」という3つのキーワードに集約されます。
ぜひ今年の夏は、時間にも予算にも余裕を持った「スロートラベル」で、新たな体験と出会いを楽しんでみてはいかがでしょうか。
- source:PR TIMES
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