学びが深める旅への憧れ。検定受検者が選ぶ「勉強して行きたくなった世界遺産」ランキング

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2025/07/26

世界遺産を深く学んだ人だからこそわかる、その遺産の真の魅力。世界遺産検定事務局が第58回検定受検者を対象に実施したアンケート調査では、「勉強して行きたくなった」「衝撃を受けた」「知ることができてよかった」という3つの視点から、1,400名を超える回答者が選んだ「世界遺産ランキング」が発表されました。

単なる観光地としてではなく、歴史的背景や文化的価値を深く理解したうえで「本当に訪れてみたい」と感じた遺産たちには、どのような魅力が隠されているのでしょうか。それでは気になるランキングを見ていきましょう。

勉強して行きたくなった世界遺産ランキング

同率第9位 タージ・マハル/インド(文化遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

インドの白大理石の霊廟「タージ・マハル」が同率9位にランクインしました。

シャー・ジャハーンが愛する王妃のために建設したという美しいストーリーと、左右対称の完璧な建築美について学ぶことで、その愛の結晶を実際に目にしたいという思いが強くなります。

同率第9位 姫路城/日本(文化遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

「白鷺城」の美しい別名で親しまれる「姫路城」は、登録30周年を過ぎても変わらぬ人気を保っています。

現存する天守の美しさはもちろん、戦国時代から江戸時代にかけての歴史や、城郭建築の技術的な工夫について学ぶことで、その価値を改めて実感する人が多いようです。

同率第7位 厳島神社/日本(文化遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

海に浮かぶ朱色の大鳥居で知られる「厳島神社」が大幅ランクアップで同率7位。2024年に過去最高の来島者数を記録し、訪問税の導入も話題になりました。

平安時代から続く信仰の歴史や、潮の満ち引きによって変化する景観の意味を学ぶことで、改めて自分の目で見てみたいという気持ちになる人が多いようです。

同率第7位 小笠原諸島/日本(自然遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

太平洋上に浮かぶ「東洋のガラパゴス」と呼ばれる「小笠原諸島」も大幅にランクアップ。


気軽には行けない立地だからこそ、その独自の生態系について詳しく学ぶと、実際に訪れてみたい気持ちが強くなるようです。

固有種の多さや、海洋島ならではの進化の過程を知ることで、自然の神秘に触れたいという欲求が高まります。

第6位 アルベロベッロのトゥルッリ/イタリア(文化遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

イタリア南部の白い町並みで知られる「アルベロベッロ」が昨年からさらにランクアップ。

円錐形の屋根を持つ「トゥルッリ」と呼ばれる伝統的な建物群は、その愛らしい外観だけでなく、取り外し可能な屋根に隠された税金逃れの歴史的エピソードが印象に残る人が多いようです。

建築技術と庶民の知恵が生み出したユニークな景観を実際に歩いて体験したいという声が多く寄せられました。

第5位 マチュ・ピチュ/ペルー(複合遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

アンデスの山中に忽然と姿を現すインカ帝国の空中都市「マチュ・ピチュ」。昨年より一つ順位を下げたものの、その神秘性は色褪せることがありません。

インカ文明の高度な技術や天文学の知識、そして未だ解明されていない多くの謎について学ぶことで、想像力がさらにかき立てられ、実際にその場に立ってみたいという思いが強くなります。

第4位 アントニ・ガウディの作品群/スペイン(文化遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

今回大幅にランクアップした「アントニ・ガウディの作品群」。100年以上にわたって建設が続くサグラダ・ファミリア贖罪聖堂の完成が間近に迫り、話題性が高まったことも影響していると考えられます。

ガウディ独特の曲線美や自然をモチーフにした装飾の意味を学ぶことで、バルセロナを訪れてその独創性を肌で感じたいという気持ちが強くなるようです。

第3位 イエローストーン国立公園/アメリカ(自然遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

「世界初の国立公園」かつ「世界で最初の世界遺産の一つ」という歴史的意義を持つ「イエローストーン国立公園」が第3位にランクイン。

グランド・プリズマティック・スプリングの鮮やかな色彩や間欠泉の迫力は、写真で見るだけでは伝わらない自然の驚異を感じさせます。

地球の原始的な力を目の当たりにできる貴重な場所として、多くの人が実際の体験を求めています。

第2位 屋久島/日本(自然遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

日本の自然遺産として不動の人気を誇る「屋久島」が第2位を維持。樹齢1,000年を超える屋久杉をはじめとする原生的な自然は、実際に体感してみたいと多くの人が感じています。

世界遺産の登録基準について学ぶ過程で、屋久島の持つ生物多様性の価値を改めて理解し、その壮大な自然に対する憧れを強くする受検者が多いのも特徴的です。

第1位 モン・サン・ミシェルとその湾/フランス(文化遺産)

image by:世界遺産検定(via PR TIMES

前年に続き圧倒的な票数で1位に輝いたのは、フランスが誇る海上の修道院「モン・サン・ミシェル」。映画のモチーフにもなった潮の満ち引きで変わる幻想的な景色は世界的に有名ですが、その歴史を学ぶことでさらに深い魅力を感じる人が多いようです。

中世から続く巡礼の歴史や、要塞としての役割も果たしていた複雑な過去を知ると、ただ美しいだけではない奥深さに惹かれることでしょう。

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