19世紀の街並みが今もなお。ニュージーランド北島随一のおしゃれタウン「オークランド」

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穏やかな気候に恵まれるニュージーランドの北部に位置するのは首都「オークランド」。その大都会のダウンタウンから約3km離れたパーネルは、19世紀半ばにニュージーランド初の住宅街として開発された街です。

夕暮れのパーネル image by:石黒まり花

当時の建築物が多く残り、景観保存されているため、ヨーロッパの街角が現れたような雰囲気をもつおしゃれな街なのです。センスの良いお店を眺めながら、常春のリゾート気分も味わえるって最高じゃないでしょうか。

歴史的な建物が並ぶパーネルの中で目立つモダンな教会

ホーリー・トリニティ大聖堂 image by:石黒まり花

パーネルで一番目立つ大きな建物は、1973年に建てられた比較的新しくてモダンな「ホーリー・トリニティ大聖堂」。白壁とガラスのファサードを持ち、ラテン十字をなす石造りの聖堂は、ニュージーランド産の木材を使用した天井が美しいんですよ。

モダンなステンドグラスがある image by:石黒まり花

マオリ文化とキリスト教の融合を表現したステンドグラスは、南半球で一番大きいとのこと。思わず見上げちゃいますね。サンサンと光が入ってくるので、明るいこと明るいこと!気持ちの洗われるような教会です。

ここはチョモランマ初登頂の偉業を成し遂げた、世界的登山家エドモンド・ヒラリーの国葬が執り行われた教会でもあるんですよ。

歴史的建造物にしっとりと馴染むセント・メアリー聖三位一体教会

木組み構造のセント・メアリー聖三位一体教会 image by:石黒まり花

ホーリー・トリニティ大聖堂に隣接するのは、1898年に完成したゴシック・リヴァイバル様式の「セント・メアリー聖三位一体教会」。建築資材のほとんどにカウリ材が使われていて、落ち着いた佇まいの、こじんまりとしたかわいらしい教会のように見えます。

モチーフがおもしろいステンドグラス image by:石黒まり花

ですが、聖堂内に入ってみると思いのほか広く、木のぬくもりを感じる大きな教会です。こちらにもステンドグラスが飾られていて、キリスト教らしいオーソドックスなステンドグラスだなと眺めていたら、ニュージーランドの地図やシルバーファーン、籠バッグ?などのモチーフもあり、おもしろい構成ですので、ぜひなかに入って見てくださいね。

ほかにも歴史的な建物が残るパーネルロード

セルウィン・コート image by:石黒まり花

パーネルのメインストリート、パーネルロードには、1860年代初頭にセルウィン大司教のために建てられたプライベートチャペルの「セルウィン・コート」や、1910年に建てられ歴代のイギリス国教会大司教がここで暮らし、現在もイギリス国教会のオフィスとして使われている「ネリガン・ハウス」など、イギリス風建築が数多くあり、マップを見ながら散歩するのがおすすめです。

おしゃれなブティック、絵画やキルトのギャラリー、アイスクリームやチョコレート専門店もあって飽きないですよ。ビストロやカフェもあるので、せっかくなのでランチをいただくことにします。


テラスでのんびりとビールとピッツァ image by:石黒まり花

今回訪れたのは「Gladstone Café Restaurant」です。オークランドの「Tuatara(ムカシトカゲ)」というおもしろい名前のビールは、ボトルネックのイボイボが恐竜っぽくないですか?さすが農業国とでもいいましょうか。小麦がおいしい!ので、さっくりとした小麦香る生地がおいしいピッツァなど、どこか品があってパーネルらしいのでは?


市場はないけれど「ニューマーケット」という名前の街

オークランドまではバスで15分の距離 image by:石黒まり花

パーネルのとなりにある「ニューマーケット」という街は、市場があった場所というわけではなく、デザイナーブランドのショップやカフェが集まっている活気に溢れるエリア。

パーネルと比べるとカジュアルなので、滞在中のお買いものや食事に足をのばしてみることをおすすめします。

かわいいカフェでいただくパイとカップケーキ image by:石黒まり花

ブランチにうかがったのはファクトリーが並ぶ一角にあるカフェ「Little and Friday」。甘い香りが漂う店内のショーケースには、カップケーキやパイがいろいろあって迷うこと!

ニュージーランド風なのでしょうか、コーヒーをお願いしたら、エスプレッソとお湯がセットされているのには驚きました。

温められてサーブされる、マッシュルームとゴートチーズのパイには、ベビーリーフも添えられ、きのことチーズの香りが漂いとても美味ですよ。ココナッツケーキも甘さ控えめで日本人の舌も満足させること間違いなしです。

ニュージーランドを訪れた際、日本からの直行便があるのでオークランドは必ず予定に入っていることでしょう。

もちろん大都会の高級ホテルに滞在するのも楽しいですが、少し足をのばしておしゃれな街のイギリス風建築のプチホテルで、住むように過ごす休日なんていかがでしょうか。

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