世界でもトップクラスの観光都市・東京都。「眠らない街」といわれるほどの都会が広がり、ネオンやエンターテイメントでいっぱいのイメージが強い東京ですが、エリアによっては住環境も良く、のんびりと楽しめる自然もたくさんあります。
今回ご紹介するのは、東京のなかでも屈指の桜の名所といわれる、千代田区の「千鳥ヶ淵(ちどりがふち)公園」です。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
1,000本以上の桜が咲き乱れる、東京屈指の桜の名所
渡り鳥の「千鳥」に形が似ていることから名付けられた千鳥ヶ淵にあり、皇居と駐日英国大使館の間に作られた千鳥ヶ淵公園。半蔵門から千鳥ヶ淵交差点までの長細い地域が公園となっています。
公園として開かれたのは1919(大正18)年にさかのぼり、明治時代の市区改正事業を受けて作られました。皇居のお堀に沿うようにある遊歩道も公園の一部となっており、約700mにもなる道は美しい緑にあふれ、清らかな空気に満ちています。
千鳥ヶ淵のお堀は約1mほどの水深で、コイやトンボをはじめとした生きものも多く生息する憩いの場所に。ボートに乗ることもできるため、晴れた日にはのんびりと水上を楽しむ人も多く見かけられます。
そしてなによりも見どころなのは、お堀に沿って並ぶ千鳥ヶ淵緑道の桜の木。品種はソメイヨシノやヤマザクラなどで、その数はおよそ260本にものぼります。
さらに、千鳥ヶ淵公園には約170本、四ツ谷駅前の「外濠(そとぼり)公園」まで足を伸ばすと約730本にもなるため、春は一体が桜の世界に染まるのです。
桜の季節には一層多くの人でにぎわい、夜にはライトアップも。美しく照らされる夜桜と皇居のお堀は、まさに日本の美といえる光景です。
東京都・千鳥ヶ淵公園の見どころは?
普段から緑に囲まれた千鳥ヶ淵公園ですが、桜の季節だけに見ることができるのがピンク色に染まったお堀。ダイナミックで写真にもとても映える桜・ソメイヨシノが中心のため、桜のSNS映えを狙いたい人にとっても外せないスポットです。
幻想的なピンク色の世界で、水上にユラユラと漂っていると、異世界にトリップしたかのような気分になれること間違いなし。
そして、全部で1,000本を超える数になる一帯の桜は、見る場所によって見え方がまったく違うのも魅力のひとつ。
とくに、遠くに東京タワーが浮かび上がる夜の九段下駅方面からの眺めは、東京らしさを存分に感じることができる桜の光景といえるでしょう。
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