2021年に開催延期と発表された、東京2020オリンピック。開催地である東京を含め、通常の観光目的のかただけでなく、オリンピック観戦目的のかたが大幅に増えると予想されています。では実際に、訪日外国人旅行者は、これまでより増加するのでしょうか?
アジア地域No.1規模の“日本好き”コミュニティサイト『FUN! JAPAN』を運営する株式会社Fun Japan Communicationsが、台湾・香港・タイ・マレーシア・インドネシア・ベトナム・インドのアジア7カ国に対して、来るオリンピックについての認知度や興味、また訪日旅行への影響について調査しました。
なお、同調査は2019年11月8日~11月29日の期間に行われたもので、新型コロナウィルスによる開催延期が発表される前の情報です。現在の環境や時勢に影響を受ける前の日本に対し、外国人の方々がどのような印象を持っているのか、早速チェックしてみましょう。
オリンピック目的の訪日は、意外にも少ない?
「オリンピック大会にはどの程度興味がありますか?」という質問では、「非常に興味がある」と答えたかたと「まあまあ興味がある」と答えたかたが、いずれの国も60%超になりました。
メダル獲得数が少なく、「クリケットしか興味がない」といわれがちなインドでも、意外にも80%を超えているという結果に。
「日本の東京で開かれるオリンピック大会にはどの程度興味がありますか?」という質問では、多くの方々は「自国でテレビ観戦」を選択。興味があるかたが多いとはいっても「大会開催地を訪れてまで応援する!」というかたの割合は、やはり少ないようです。
しかし、いずれの国においても20~30%のかたが「日本に行ってパブリックビューイングなどでライブ観戦するつもり」と回答していることに注目。
たとえ会場での観戦チケットが入手できなくても、開催地である日本で現地の熱を感じながら、自国の選手を応援したいというかたが多いといえます。
日本好きの会員が集まっているFUN! JAPANだからこその回答とはいえ、やはりオリンピックの時期は、訪日旅行者数が増加するようだといえそうです。
「(開催予定だった)2020年の日本への旅行は増えますか?」という質問では、年間をとおして比較してみると、2019年でも2020年でも、ほぼ訪日回数は変わらない予定という回答が大半を占めています。
残念ながらアジア諸国については、オリンピックきっかけで回数が増加するということはあまりなさそうですね。
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