夏の運勢を決めるのは雪だるま?スイス伝統行事「セクセロイテン」

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世界各国には、春を盛り上げる多種多様なお祭りや伝統行事があります。季節の訪れを祝う「春まつり」や、この時期ならではの「花まつり」のほか、ちょっぴり変わったイベントももりだくさん。

今回、ご紹介するのは毎年4月に開催される、雪だるまを燃やして夏の運勢を占う「セクセロイテン」というスイスの伝統行事について。

2020年4月現在、新型コロナウイルス感染拡大により、今年の開催は惜しくもなくなってしまいましたが、来年の開催を願って、お出かけできるようになったときの参考にしてみてくださいね。

雪だるまを燃やして夏を占う「セクセロイテン」

毎年、この時期にチューリッヒで開催される春祭り「セクセロイテン」は、1892年より続くスイスの伝統行事のひとつです。

お祭りのクライマックスには、「ベーグ」と呼ばれる、中に花火が埋め込まれた雪だるまに火をつけ、燃え尽きる時間によって、その年の夏を占います

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世界各地で大型イベントや伝統行事、スポーツの大会など、次々と中止が決定し、寂しい春だと感じてしまいますが、パンデミックを乗り越えるまではやむを得ない世界の状況です。

セクセロイテンは、昔の異なる複数の慣習が組み合わさり、現在の姿で生き続けています。

ひとつめは、春を迎える日として、かつて少年たちが藁(わら)で人形を作って、それを燃やす習慣があったこと。

ふたつめは、その昔「ギルド(Zunft)」という商工組合に属する商人や職人たちが、鐘の音を合図に勤務時間を把握していたことです。彼らは、冬季は午後5時まで、夏季には午後6時までを勤務時間としていました。


これらふたつの季節の生活習慣が合わさって、1892年からは、雪だるまに見立てた人形を午後6時に燃やす行事が毎年恒例として継続され、今日にたります。

現在では毎年4月の週末にこの行事が開催され、第3週目の月曜日・午後6時には、雪だるまが燃えてお祭りのクライマックスを迎えます。

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さて、今回ご紹介するのは、セクセロイテンにおいて、ベーグとともに主役であるギルドについて。ギルドの歴史を紐とくのはまた別の機会にして、一部のみの紹介です。

ギルドは1866年から協会として存在し続け、新しい形のギルドが設立した後も、組合に属する人々の伝統と習慣が引き継がれています。

セクセロイテンの日には伝統衣装を身にまとい、昔の商人や職人を中心に扮した人々が町をパレードします。現在、チューリッヒには26のギルド(組合)があり、チューリッヒ以外の都市にもギルドは存在します。

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12の古いギルドはもともと工芸団体であり、14世紀に登場しました。 14の新しいギルドは19世紀の後半に作られ、合計26となりました。

それぞれの組合の象徴は、彼らの職業にちなみます。紋章を見てイメージがすぐにわくものから、そうでないものまで、26種類あるのです。

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