卵を投げ合う／ブラジル
先ほどのインドネシアに関するページでは、小麦粉や卵を頭からかぶせるといった誕生日の伝統を紹介しました。この卵を使ったセレブレーションは、南米大陸でも見られる様子です。
例えばブラジルでも、小麦粉や卵を使った派手な祝い方が楽しまれているそう。
実際にサッカーのブラジル代表の選手たちが、練習の合間に誕生日のチームメートを卵や小麦粉で祝福している様子も確認できます。
筆者が観覧した映像では、有名なネイマール選手が誕生日のチームメートの頭で卵を割り、その仕返しに誕生日を迎えた選手がネイマール選手に卵を投げていました。
ただ、こうした習慣があるからといって、やられた側が心底喜んでいるかどうかは別問題です。
海外版yahoo!のQ&Aサイトで、ブラジル人の友人を持つ投稿者が、「友達に誕生日会を開こうと思っているんだけれど、ブラジルでは誕生日の女の子に小麦粉と卵を投げつけるって本当？」と質問。
その問いに対して、ブラジル人の回答者が以下のように答えています。
＜I’m Brazilian, Its true, mainly teenagers, They never did this is me thank God.＞（yahoo！より引用）
引用文は大まかにいって、「私はブラジル人です。それ、本当です。多くの場合、10代の子たちの話です。自分はやられたことがないので、神に感謝です」といった意味です。
ほかにも、やる人がいるからといってやられた人が喜ぶとは限らない、たぶん激怒すると思うという回答も見られました。一説によると、「誕生日ケーキをつくるのが面倒で材料を投げて祝う」という話もあるみたいですが、定かではありません。
陽気な国民性をもつといわれるブラジル人ですらこのような反応をするのですから、仮に日本で真似したら誕生日を迎えた本人の喜びも、吹き飛んでしまいそう。いくら文化や伝統があるからといってノリでやってしまうと、相手を傷つけてしまう可能性があるので要注意です。