スイスに住んでいて日本と違うな…と思ったこと。いくつもありますが、とくに違うと感じたことのひとつに「音」についてがあります。スイスでは日本人よりもずっと、騒音を嫌う傾向にあるのです。
夫が日本に留学した際、選挙カーや街頭演説に目を丸くし、「あれは何かな?」「うるさいな」と驚きを隠せないようすだったのが印象的でした。スイスでは、選挙活動の一環であんなに大きな音を立てることはないと思います。あれは日本だけの風習なのでしょうか。
確かにスイスで暮らしてみると、夫が驚いていた意味がよく分かりました。
スイスでは大きな音を立てる人はあまりいません。花火や音楽をかけて騒々しくするのは、建国記念日やカーニバル、年越し時などのイベントぐらいなのです。そんなスイス。実は、音に関するルールがあるんです。
トイレを流すのもNG?スイスの徹底した「音に関するルール」
夜22時~朝6時はお静かに
その建物にもよりますが、基本的に22時~6時までは音を立ててはいけない時間。そのため、私たちも入浴やシャワーを22時までに済ませるようにしています。
階下の住人が口うるさい人であれば、22時を少しでも過ぎてシャワーの音が聞こえると、苦情をいってくることもあると知人がこぼしていました。
また、夜間にトイレを流す音にも気を付けねばならない建物もあるそうで…。
お友だちが、「階上の人、夜中にトイレの水を流さないのはいいんだけど、ジョボジョボとおしっこの音が聞こえてうるさい」と迷惑がっていたことも。
たしかに、トイレの水を流す音がうるさいようであれば、用を足す音もまた聞こえてきてしまうんでしょうね。夜中のうちは流さずに溜めておき、翌朝まとめて流すところもあるようです。
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