関東と関西をつなぐ中間地点であり、名古屋市をはじめ観光地としても人気の高い愛知県。モーニング文化や味噌カツなど、名物グルメが有名ですが、自然の光景もたっぷり楽しめることをご存じでしょうか。
今回ご紹介するのは、ビーチや高原などもある愛知県の自然のなかでも、毎年秋に人気を集めている豊田市の渓谷「香嵐渓(こうらんけい)」です。
春夏秋冬と見事な姿を見せてくれる香嵐渓で、トップクラスの美しさとなるのが秋。日本でも屈指の「モミジ(紅葉)の名所」と名高い同所について、2021年の見ごろや開催イベント、アクセス方法とご一緒に紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
雄大な渓谷と、燃えるようなモミジたちが作り出す絶景
あのトヨタ自動車の本社があり、なんと市名の由来にもなっているという愛知県豊田市。県内でもナンバー1の広大な面積を誇る市で、豊富な自然に恵まれているこの地を流れている「巴川」を彩るのが渓谷・香嵐渓です。
香嵐渓の歴史はとても古く、1634(寛永11)年に「香積寺」の11世住職・三栄和尚がカエデを植樹したことから、秋の壮観な光景が始まったといわれています。以来、住民たちが次々と木々を増やし、ますます見事さを増したこの渓谷に「嵐が香る」という意味を持つ命名が行われたのは、1930(昭和5)年のこと。
植樹に加え散策道も作られるなど、人々の憩いの場所として時を重ねていった香嵐渓は、いまや見ごろに50万人近くもの人々が訪れる名所となりました。
豊田市・香嵐渓の見どころは?
一口に「紅葉の名所」といっても、モミジ(カエデ)だけで11もの品種が並ぶという香嵐渓。イロハモミジ、オオモミジなど、品種の葉や色の絶妙な違いを眺めて歩くだけでも、ひと味違った紅葉狩りを楽しめます。
隣接する「飯盛山(いいもりやま)」を含めると、その数は約4,000本というモミジが一斉に色づき、赤や朱色、オレンジや黄色など、時間とともに変化してゆくさまはまさに絶景。渓谷を流れる巴川の透明な水面に映る姿も美しく、合わせ鏡のような光景を写真におさめる方が後をたちません。
絶景を見るためのベスト季節・時間帯やアクセス方法は?
おすすめの見ごろ:例年11月中旬~12月上旬
紅葉のベストな見ごろが訪れる、例年11月初旬からの1カ月間は、264基にものぼる灯りの数に照らされる夜間の紅葉ライトアップ、そして同時に「香嵐渓もみじまつり」が開催されます。
香嵐渓のあたり一帯がお祭りの会場となり、ライトアップとともに香積寺の参道にも竹灯りが灯されるなど、うっとりしてしまうほど幻想的な光景が広がります。
見ごろの時間帯:晴れた日の日中&日没~夜
美しい山々と渓谷、そして燃えるようなモミジのコントラストをはっきりと見ることができる晴れた日の日中は、まさに見逃せない時間帯のひとつ。秋晴れの空を彩る紅葉を堪能すれば、秋の到来を実感できること間違いなしです。
そして、もうひとつの外せない時間帯は夜。川や山々などの隅々まで見渡せる日中も最高な香嵐渓ですが、紅葉のライトアップで昼とは違った荘厳な風景を味わうことができます。
ライトアップは日没から夜の9時まで行われるため、夕方ごろにゆっくりと訪れ、暗闇に映える紅葉たちを存分に味わってみるのもおすすめです。
おすすめアクセス: 東岡崎駅または八草駅よりバス、香嵐渓下車
電車では、名鉄名古屋本線「東岡崎」駅で下車したのち、「足助」行きバスに約1時間10分ほど乗車すると「香嵐渓」バス停に到着することができます。または、2021年11月13日(土)~11月30日(火)までは、愛知環状鉄道「八草」駅からも「香嵐渓行き直行バス」が期間限定で運行されます。こちらは約60分ほどで到着が可能となっています。
車で訪問予定のかたは、東海環状自動車道を「豊田勘八IC」にて降り、約20分ほどで到着が可能。香嵐渓には1,600台を収容する有料駐車場もありますが、もみじまつりの開催中は大変な混雑が予想されるため、公共交通機関を使用するのがスムーズです。
愛知県だけでなく、日本でもトップクラスの豪華さと美しさを誇る紅葉の香嵐渓へ、お近くの方は訪れてみてはいかがでしょうか。
- 香嵐渓もみじまつり
- 愛知県豊田市足助町飯盛(足助・香嵐渓広場)
- 0565-62-1272
- 東岡崎
- 2021年11月1日(月)~11月30日(火)、ライトアップは日没~21:00
- 香嵐渓園内は常時開放
- 豊田市足助観光協会公式サイト
- image by:Club4traveler/Shutterstock.com
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