まだまだ暑い日々が続くなか、食べたくなるスイーツといえば「かき氷」です。外出先ではもちろん、自宅でも食べたい氷菓子ですが、自宅でつくる場合は、どういった点に注意すればいいのでしょうか。
そこで今回は暑さを吹き飛ばすべく、東京・かっぱ橋で「かき氷道具の専門店」を営む「藤田道具」さんに、上手なかき氷の作り方を教わりました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
まずは正しいかき氷機を手に入れよう
まず、家庭でおいしいかき氷を楽しむためには、かき氷機の種類を大まかに理解しなければいけません。
家庭の冷凍庫でつくる一般的なキューブ型の氷をそのままかき氷にできる機械は「キューブ式」と呼ばれ、かき氷の専門店などで使われているブロック状の大きな氷を入れるタイプのかき氷機は、「ブロック式」といわれています。
粗めの食感は「キューブ式」、ふわふわ食感は「ブロック式」がおすすめ
要するに、小さなキューブ氷を使ってかき氷をつくるか、大きなブロック氷を使ってつくるかの違いで、できるかき氷が全く異なってくるのです。その違いを聞くと、
「ブロック式タイプは、氷を押さえつけて、刃物の上をすべらせるように削っています。刃物はできるだけ寝かせ、絶妙な薄さで氷を削るため、ふわふわのかき氷ができます。かき氷専門店さまなどが、この仕様で削っています。柔らかくて口の中で素早く溶ける食感です。
一方のキューブ式は、遠心力で刃物に氷をぶつけて砕くイメージです。刃物を寝かせて薄く削れますが、出てくる氷はフワフワではなくサラサラした感じで、若干の歯ごたえがあります。歯ごたえのある粗めの氷が好みの方はキューブ式、ふわふわ食感が好みの方はブロック式をおすすめします」
との話でした。
近年では家庭用かき氷機でも、オートで削れてブロック氷を使える上位機種が増えています。
お値段は昔ながらの手動&キューブ式かき氷機に比べるとやや張りますが、ブロック氷さえ用意すれば、手軽に本格的なかき氷を楽しめるという意味でもあります。
ちなみにかき氷機には刃をどれくらい出すか調整できるつまみがあります。
最初はつまみを「0」にしたまま氷をセットしてぐるぐる回し、その上でちょっとずつ刃を出し、かんなのように薄く氷がけずれる場所まで調整するといいそうです。