天然温泉は都内にもあった。日本全国の人気「温泉」ランキング【2020年8月】

image by:坂本正敬

第12位 前野原温泉/東京都

image by:Trip Advisor

源泉掛け流しの天然温泉というと、都心から少し離れたエリアのイメージがありますが、実は都内にも複数あるのです。今回は板橋区の「前野原温泉 さやの湯処」をピックアップ。

ナトリウム-塩化物強塩温泉は汗の蒸発を防ぐため保温効果もあり、湯冷めしにくにので「熱の湯」とも呼ばれています。特に神経痛や冷え性に効果が期待できるのだとか。

第11位 黒薙温泉/富山県

黒薙温泉の一軒宿。image by:坂本正敬

「秘湯」というと、山奥や人里離れた海浜にある温泉で、アクセスも困難な温泉地といったイメージがありませんか?

その条件を完璧に満たす正真正銘の秘湯が、富山県の黒部峡谷にある「黒薙温泉」なのです。

黒薙温泉にある女性専用の露天風呂「天女の湯」image by:坂本正敬

黒薙温泉は往来が自由なわけもなく、雪が降る時期は立ち入りなど不可能に近い、自然の厳しいエリアにあります。現代であっても、普通の旅行者はトロッコ電車以外の交通手段がありません。逆にそのような場所にある温泉だからこそ、平成の現代において、黒薙温泉は秘湯と呼ばれているのです。

療養泉でもある弱アルカリ性単純温泉は、古くは「医薬を用いなくても人の助けになる名湯」とまで謳われたほど。スマホを手放して、自分とじっくり対峙し、癒されたいときに訪れたい温泉です。

第10位 別府温泉/大分県

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おんせん県」と名高い大分県ですが、その泉質も実に多岐にわたります。そんな大分県にあって、ひときわ異色を放つ存在が「別府温泉保養ランド」。別名、「紺屋地獄」とも呼ばれる泥湯温泉です。

そもそも温泉保養ランドというそのネーミングからしてフックが効いていますが、日本では大変希少な泥浴が楽しめること、さらにその泥湯が混浴であることなどトピック満載な温泉なんです。

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長い歳月をかけ植物や鉱物をはじめ様々なミネラル分が溶け込んだ泥は、余計な老廃物を吸収してくれる効果があり、スパのエステメニューはもちろんのこと、最近はこの粘土質の泥(クレイ)を用いたクレイセラピーなるものにも注目が集まっています。

泥浴の場合は、パック効果に加えさらに温泉成分でお肌がつるつるに整えられるという嬉しい二重効果!ちなみに、露天の看板には大きくアトピー、皮膚治療に効果が期待できると明記されています。

第9位 親湯温泉/長野県

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本に囲まれた空間で過ごす贅沢な時間を知る人にこそぜひ教えてあげたいのが、長野県の親湯温泉にある「蓼科親湯温泉」です。温泉と名がつくこの宿は、もちろん温泉旅館。

創業は1926(大正15)年という老舗の温泉旅館ですが、この蓼科親湯温泉がユニークなのは、なんと約3万冊もの蔵書を公開したライブラリースペースを有していること。

image by:蓼科親湯温泉

気になる温泉ですが、“信玄の隠し湯”として地元の人々から大切にされる親湯温泉の湯は、弱酸性の低張性低温泉。

切り傷や擦り傷に効果が高いといわれ、それこそその昔は兵の傷を癒したのでしょう。無色透明のさらりとした肌さわりが心地よく、美人の湯としても誉れ高い湯です。

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