新型コロナウイルスの流行により、思わぬ展開ばかりとなった2020年上半期。緊急事態宣言に伴い外出自粛を余儀なくされ、家族やパートナーをはじめとしたともに暮らす人たちと、これまで以上に一緒にいる時間が増えることになりました。
だからこそ、普段はほどよい距離感を保っていたものの、予期せぬ状態が長引き「自分だけの時間がほしい」と感じるようになったかたもいるかもしれませんね。
そこで今回は、ホテル検索・予約サイト「Hotels.com」が行った「自粛生活」について調査をご紹介。コロナ禍の赤裸々な本音と、ひとり時間におすすめしたい都内のホテルをご紹介します。
1週間でもううんざり!普段よりストレスを感じているようす…
今回の調査は、カナダ・デンマーク・フィンランド・フランス・香港・イタリア・日本・ノルウェー・スペイン・スウェーデン・英国・アメリカの世界12カ国から計4,500名が回答しています。
そんな世界中からの意見を見ることができる本調査では、ルームメイトやパートナー、家族などの同居人がいる人のうち、なんと49%が「うんざり」、73%以上が「パートナーに対して普段よりもストレスを感じる」と回答。
日本の意見にフォーカスしてみると、こちらも49%と半数近くが「家族に対してイライラした」と回答しているのです。
さらに、21%の「ミレニアル世代」カップルが「自粛開始1週間でパートナーにイライラし始めた」と衝撃の回答を寄せました。これは世界で5人に1人以上となる数値です。
最も多い理由は「『自分時間』を過ごすためのスペースが確保できない」(41%)というもの。
1人部屋が確保されている広いお家でない限り、どうしてもスペースは共有となってしまう人がほとんど。相手に気を使ってしまい、心おきなく自分の時間を過ごせないのは大きなストレスといえます。
続いて「家を散らかす」(34%)「掃除をしない」(28%)の2意見が登場。乱雑さの許せる範囲は人により違うため、一緒にいる時間が長くなると、相手のだらしなさが余計に目に止まってしまいがちです。直接いって険悪なムードになることも…。
ほかにも「テレビを独占する」(25%)という意見にも支持が集まりました。「おうち時間」には必須アイテムのテレビですが、一家に一台という家庭がほとんどということもあり、争奪戦が勃発しがちです。
配信サービスが充実している現在はスマホやパソコンで楽しめるとはいえ、やはり大きなテレビ画面を独占して、自分の好きなコンテンツを思いっきり楽しみたいですよね。
さらに「『今はまさに前例のない時代だ!』など、イライラさせるフレーズをいってくる(20%)」という意見もありました。
離れている時間が多い日常では流せたり気にならなかった相手の言葉が、ステイホームでは思った以上に聞こえてしまいます。お互い限りなく静かにする、というのが賢明なのかもしれません…。
調査では、カップルが1人の時間を作るために行っている努力も判明。まずは最多となった「必要もないのに家をこっそり抜け出して散歩する」(33%)という意見から。
本調査では28%が「パートナーと家で過ごすより、非難されるリスクがあったとしても政府の自粛要請を破って外に出たい」という意見もあるほど。
日本では「お風呂でゆっくりした」(30%)が最多となり、湯船につかるという日本の文化が良い効果を及ぼしていることがわかります。
このほかには、「スマホ画面を意味もなく見つめる(27%)」「SNSを眺める(23%)」という意見も。
集中すると周りの雑音も気にならなくなったり、「スマホを見ている人には話しかけるのを遠慮しておく」という人も多いため、手軽に1人時間を得られる方法といえそうです。
なかには「アルコールがあればとりあえず口にする」(23%)というものまで…。
あまりにもストレスを感じたかたは、思い切って離れてみるのもひとつの手。気兼ねなく1人を満喫する方法として、ホテル泊はぴったりの手段です。
実はコロナ禍前に、海外では自宅近郊の宿泊施設に滞在(ステイ)して、旅行気分を手軽に楽しむバケーション「ステイケーション」が流行の兆しをみせていました。
遠出がしにくく、また仕事の都合で動きづらいときは、ステイケーションで気分をリフレッシュしてみるのもよさそうです。
実際にどのような場所へ泊まりたいかの希望を調査すると、「ラグジュアリーホテルの一室」(30%)が最多に。
続いて「自分の家で一人で過ごす」(27%)「人里離れた場所にあるホテルやバケーションレンタル」(19%)という結果となっています。ゴージャスなホテルに1人、想像しただけでストレスも軽減しそうですね。
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