世の中には2種類の人がいます。「ぐるっとパス」を知らない人と「ぐるっとパス」を使い倒す人の2種類が…。
…と偉そうにいっている私ですが、この秘密の道楽パスポートを知ったのは、つい数年前 。いまではこの2カ月間有効で2,200円 (ちょっと前まで2,000円でしたが)のパスポートを買い続けているのです。きっと死ぬまで、あるいは東京都が破産するまで、私は買い続けることでしょう。
そこで今回は、東京都内や近郊で使えるとても便利な「ぐるっとパス」の魅力をお届けしていきます。秋の散策がもっと楽しくなるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
都内散策に最適。知らないと損してるかも?
「ぐるっとパス」 とは、都内と近郊の主だった美術館と博物館の入場料が、2カ月間無料・割引になるクーポンブックのこと。
月々1,000円とちょっとで、名家の家宝や国宝を、信じられないほどお金をかけた美術館で「愛で放題」の権利を得るということです。
あるいは 国や都県が私たちが知らぬ間に集めてきた宝物を見て、税金を取り返すということでもあります。
というのは冗談ではありますが、 「ぐるっとパス」を使うようになって私の人生が変わったことは間違いありません。
もともと展覧会通いが趣味だった私でさえそうなのですから、これまで美術館・博物館に足が向かなかった人が使い倒したら 、人生100年時代のコスパ最強の道楽がひとつ増えること間違いなし。
美術なんて興味ないよという人も、東京に住んでいないよ(実は関西にも似たパスがあります)という人も、「ぐるっとパス7つの魔力」について、ちょっと耳を傾けてくださいませ。
ぐるっとパスの魔力1:元を取りたくて美術館めぐり
そうです。私はケチなんです。生まれつき。家族にもよくいわれます。だから元を取りたい。ひとつでも多く回りたい。どんな絵が飾っているかとかよりも、2,200円でいくら分トクをできるかチャレンジしたいのであります。
3館ほど美術館を回れば普通に購入するチケット代よりもお得なのですが、「(ぐるっとパスで)無料の美術館を22館回ったから1館100円だー」とか叫びたい。だから結果として、美術館めぐりをしてしまうんです。悲しい性ですね。
ぐるっとパスの魔力2:スタンプ集めたくて美術館めぐり
困ったことに「ぐるっとパス」には美術館のスタンプラリーがついていて、ついつい集めてしまいます。プレゼントもあるらしいけれど応募したことはありません。それなのに、なぜかスタンプを集めてしまう。
そんな八十八カ所お遍路型の日本人DNAが発動してしまうのがコワい。そういえば、昔子どもたちとポケモンスタンプラリーも全制覇したな。大地の芸術祭の300近いアートも全部回ったな。
そうなると美術館を見たいんだか、スタンプを集めたいんだか、よくわからない私。もちろん魅力はこれだけではありません。