旅を愛するものの一人として、知ってはいたのです。近年キャンプ人気が高まっていること。野外で楽しむご飯やお酒が美味しいこと。しかしアウトドア超初心者にとっては、キャンプに必要なアイテムをイチから調べてそろえたり、重い荷物を運んでテントを張ったり…もうその準備さえ、かなりハードルが高いのです。
そこで思いついたのがキャンピングカー(キャンパー)。テントを張らなくても車内で泊まることができるし、重い荷物と共に移動も楽々。調べてみると、千葉県・船橋を拠点にキャンピングカーのレンタルを行う「エルモンテRVジャパン」では、なんと普通免許でレンタルできるそう。
そこで今回は、アウトドアも超初心者で車の運転も久しぶりなライター・ミズサワが、キャンピングカーをレンタルして1泊2日の充実旅行を体験してみました。あわせてキャンピングカーでめぐりたい千葉エリアのおすすめルートと、各スポットの魅力もご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
※本記事は2020年12月上旬に取材を行いました。
目次
- 1そもそも私に運転できるのか、キャンピングカー…
- 2キャンピングカーレンタル、気になる料金やオプションは?
- 3秋の千葉を満喫する、おすすめキャンピングカールート
- 4初めてのキャンピングカー、本当に過ごしやすい?運転の注意点は?
そもそも私に運転できるのか、キャンピングカー…
はい、来ました。「いやもう借りてるじゃん!」といわれそうですが、ネットで予約申し込み(見積り)がサクッとできてしまったので、借りました。こんなデカイ車、マジで運転できるのか?と不安になるかたも多いと思うので、まずは参考として今回のドライバーであるミズサワの運転歴などを確認。
- 免許取得から約10年、アラサー
- 直近の運転:約1年前、自家用車
- 基本的な運転経験:小型SUV(2年/月1回)、 ステーションワゴン(4年/週1回)、4WD軽自動車(1年/週1回)
- よく運転していたエリア:川崎〜都心部
- 最大運転距離:約500km(神奈川<川崎>〜兵庫<三宮>)
- 最大運転サイズ:トヨタ ハイエース スーパーロング(10年前に1度)
地方撮影・取材が多く仕事で車が必要だと感じたため、積載量が多く燃費の良い中古ステーションワゴンに。運転頻度も増えていましたが、転職を期に小型SUVへ買い替え。運転頻度もグッと減り、バッテリーが上がらないように少し動かす程度…。そして1年ほど前に都内へ引っ越したため、そのタイミングで車を手放しました。
ミズサワの場合、家族、特に母が車好きだったこともあり、運転に対して面倒だなと思ったことはなく、ドライブも好きです。周囲の同年代は車を持っていない人が多いため、居住エリア×年齢層で見ると、運転経験はそこそこあるといえるかも。ただし、運転が得意とはまったく思っていません…。
このスペックで果たしてどうなるのか、おすすめルートをめぐりながら赤裸々にお伝えします。先に結論ですが、よほどのペーパードライバーさんではない限りは問題ないのではと個人的に考えています。
キャンピングカーレンタル、気になる料金やオプションは?
「エルモンテRVジャパン」では、レンタル車種を4種から選ぶことができます。そして今回レンタルした車種は、人気モデルの「クレソンボヤージュWエボライト」。全長4,99m、全幅2.07m、全高2.91mで、乗車定員は7人、就寝定員は6人です。今回はTRiP EDiTOR編集部のK氏とふたり旅なので、空間的な余裕もたっぷり快適!
さらに外部AC電源接続時に使える電子レンジやエアコン、サブバッテリーの電気で駆動する冷蔵庫(90L)、緊急用の簡易トイレも用意されています。
気になる基本料金プランは上記の通り。10時間以上の利用が1日扱いとなり、10時間未満は1時間単位の計算です。例えばレギュラーシーズンの土曜午前11時から日曜午後3時まで(計28時間)レンタルすると3万5000円。クレソンボヤージュWエボライトは就寝定員が6人なので6名で利用すると考えると、1人あたり約6,000円。
このほかに返却時のガソリン代なども必要ですが、ホテルなどの宿泊費や全員の交通費、重い荷物の運搬などを考慮すると、かなりお得&手軽に旅が楽しめるのです。ちなみに、長期割引やリピート割引もありますよ。
アウトドア初心者にとって特に嬉しいポイントが、エルモンテRVジャパンはオプションサービスやアイテムレンタルが豊富であること。オプションサービスも様々ありますが、特に使いやすそうなのが、自宅など指定エリア内への配車・引き取り(3,000円〜)。またレンタル料金に+20%でペットの同乗もOKです。
完全キャンプ初心者、アウトドア経験ゼロのミズサワ。今回は寝袋などがついた「パーソナルセット」(3,000円)に料理器具がそろった「キッチンセット」(5,000円)、「ランタン」(500円)、折り畳みで軽い「テーブル」(1,000円)、同じく折り畳みの「チェア」(1脚500円)もレンタル。
自ら持っていったものは、通常の旅行で必要なお着替えセットやメイク用品と、野外で使ってみたかったホットサンドメーカー。そして絶対にBBQと焚き火をしたいK氏(キャンプ未経験)が知り合いから何も聞かずに借りてきた、折り畳み式のBBQができる焚き火台です。
秋の千葉を満喫する、おすすめキャンピングカールート
なんとかと秋の空とはいったもので、最初はキャンピングカーにテンションが上がりすぎて山籠りや!なんて思っていたのに、気がついたら欲望が渦巻いてルートが決められませんでした。
- 慣れない車なので、運転距離はあまり長くないほうが嬉しい
- 休日にあんまり早く起きたくない
- 静かな森の中を楽しみたい
- あわよくば海も見たい
- ご当地の味を堪能したい
- できるだけ密や人との接触を避けて行動したい
- 銭湯や温泉とかあったら最高じゃん?
こんなワガママを今回同行してくれる編集K氏に投げつけたところ、以下のスマートなルートをチョイスしてくれました。人任せ、最高〜!
- 台東区・蔵前までレンタカーを配車
- アクアラインで千葉へ向かい、「海ほたる」で休憩
- 「東京ドイツ村」で密を避けつつ観光
- 「道の駅 木更津うまくたの里」でご当地食材GET
- 「かずさオートキャンプ場」で初キャンプ体験
- 「大江戸温泉物語 君津の森」で日帰り温泉リフレッシュ
- エルモンテRVジャパン船橋本店へレンタカーを返却
それではさっそく、ルートのおすすめポイントと、各スポットやグルメの魅力をチェックしてみましょう。
台東区・蔵前までレンタカーを配車
今回キャンピングカーのレンタルをした「エルモンテRV」は千葉県船橋の本店営業所にてレンタル手続きを行いますが、前述の通り、指定エリア内での配車・返却も可能です(配車・返却含め3,000円〜/対応可能時間:午前11時~午後5時)。
初めてのキャンピングカーで慣れていないため、広い道でスタートしたい、そして休日なのでなるべく早く起きたくないという2点を踏まえて、午前11時に東京都台東区の蔵前エリアまでの配車をお願いしました。
蔵前〜浅草間の国際通りは比較的車の流れも穏やかで道も広く、また近隣にパーキングメーターや駐車場も多いので、車の受け渡しがしやすいのです。
車中泊をする場合は「オートキャンプサイト」があるキャンプ場、もしくは車内での宿泊が認められている「RVパーク」が主な目的地となりますが、実は千葉、キャンプ場が豊富で海の近くから山のなかまで選び放題。また首都圏からも行きやすい距離であるため、今回は千葉・南房総を目指します。
アクアラインで千葉へ向かい、「海ほたる」で休憩
アクアラインでビュンッと千葉に向かってもいいのですが、せっかくなので「海ほたる」でちょっと休憩。快晴かつ風もあまりなかったため、爽快な景色が広がっていました。今回できたら押さえておきたいポイントだった「あわよくば海も見たい」も達成。
都内3月下旬の撮影取材で雪が降ったり、取材を手伝おうと後輩に声をかければ「あっ、申し訳ないんですけど、今回外での撮影なので………」と断られるレベルの雨女なミズサワ、青空と穏やかな海を見ることができただけでかなりテンションが上がりました。このままもってくれ…!
4階ノースキャビンの「Bay Brand 房の駅」などでお土産やご当地グルメも買えますし、5階の各レストランでは千葉県産の食材をたっぷり使った洋食や海鮮丼なども堪能できます。
ちなみに、海ほたるの2、3階にある普通車用パーキングの高さ制限は2.5m。クレソンボヤージュWエボライトの高さは全高2.91mなので、1階にある大型車用パーキングに停めましょう。