2001年の活動開始以来、これまでにない体験型の展覧会を繰り広げ、常に大きな話題をさらい続けているアート集団「チームラボ」。
デジタル世界の専門家が集結して贈る夢の光景は、世界各国で多くの人に感動を与え続けています。そんなチームラボが、この度「全く新しい展覧会」の開催を発表しました。
その内容は、なんと「アート」を「サウナ」とともに体験するという「チームラボリコネクト」。2021年3月より、東京・六本木にて半年間限定オープンするというこのユニークな試みについて、詳細をご紹介します。
サウナで得られる「ととのう」境地により、アートの世界がさらに拡大する
アート・サイエンス・テクノロジーと自然界との「交差点」を、国際的な学際的集団の創造で模索を続けている「チームラボ」。
ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界の主要都市でアート展を開催するだけでなく常設展も多数行い、日本では東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」、豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボ プラネッツ」が開館しています。
そんなチームラボによる最新展示「チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木」は、「サウナとアートによる新体験」。昨今のサウナブームから生まれた「サウナー」たちの到達する境地「ととのう」の極みともいえる世界が広がります。
チームラボは、2019年からサウナとアートの融合について追及。2020年11月より九州・武雄温泉の御船山楽園にて常設展示が開始された「チームラボ 廃墟と遺跡:淋汗茶の湯」、展覧会「チームラボ かみさまがすまう森」など、日本におけるサウナの歴史的背景についても研究が重ねられています。
日本では、室町時代中期の奈良・興福寺を中心に「淋汗茶の湯」と呼ばれる風習があり、お風呂場を絵や香炉、花入、掛軸で装飾したり、お風呂を上がった客人にお茶がふるまわれるということが、国内で広く行われていたとのこと。
さらに、当時は風呂というと「蒸し風呂」を指し、サウナストーンを熱し水をかけて蒸気を発生させていました。現在「スウェーデン式」として増えている「ロウリュウサウナ」に近く、日本では古来より「サウナでアートを楽しむ」という文化があったのです。
今回の「チームラボリコネクト」は、大きく「サウナエリア」「冷水エリア」そしてアート空間で休憩する「アート浴」の3エリアで構成され、すべてが繋がった空間として展開されています。
サウナならではの「温冷交代浴」で脳を活性化させて身体感覚を広げ、アートと一体になり「世界と時間に再びつながる」=「リコネクト」を目指すという趣旨は、まさにサウナによる「ととのう」感覚を加えるからこそ完成するアート体験です。
「温冷交代浴」でもたらされる状態は、脳科学的にも非常に特殊であるといい、「感覚が鋭くなる」「頭がすっきりする」など「ととのう」ことで起きる効果によってアートの美しさは増し、普段では気付けない部分まで入り込むことができます。
今回繰り広げられるアートは、「自然界の法則を超えた現象」を表現したチームラボの最新アートプロジェクト「Supernature Phenomenon(超自然現象)」をはじめ、いくつもの新作たち。
たとえば、「増殖する無量の生命 – A Whole Year per Year/Proliferating Immense Life – A Whole Year per Year」は、花が次々と増えてゆき、増殖し過ぎたり人が近付くと散ってしまうというもの。
これまでの「チームラボ」の作品にあったものと同様、コンピュータプログラムがその場で新たな花を描き出し続けるため、1度咲いた花と同じ花は2度と見ることができないという、まさに自然界と同じ仕組みで作られています。
ほかにも、サウナで得られる「ととのう」体験と合わせて私たちの「認知」そのものを揺るがし、新しい境地を魅せてくれる作品が満載の「チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木」。
会場は2021年3月のオープンに向けて、現在施工中です。半年間限定の新体験世界へ、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
- チームラボリコネクト:アートとサウナ 六本木
- チームラボリコネクト(東京都港区六本木5丁目10-25)
- 2021年3月〜8月
- 公式サイト
- 新型コロナウイルス感染症対策、開館時間、チケット情報などは後日発表します。詳細は公式サイトをご確認ください。
- source:PR TIMES
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