【あるある】上京して驚いた、関東と関西の違い10選

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7. 消防章

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次は「消防紋章」についてです。消防といえば全国的な組織展開をしているので、紋章は東西で同じだと勝手に考えていました。

しかし実際には東西でデザインが(若干)異なるのだとか。いわれなければ気付きませんが、よく見れば違っていることに気がつきます。

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東西に共通して、消防章には雪の結晶のモチーフ、水管水柱がロゴで描かれています。この紋章を東西で細かく見比べてみると、まず東西でロゴの中央に置かれた点の大きさが異なります。

東京消防庁によれば、中央の点は太陽を意味していて、地域住人の太陽のような存在になりたいという消防士の願いが込められているのだとか。

また、東京消防庁の使用する消防章のデザインが決定されたタイミングは、1951(昭和26)年と意外に最近で驚きました。

現在はこの「東京消防庁の使用する消防章」の図案を、もともと警察紋章や関西の消防紋章製作で実績のあった福井県の廣部硬器がセラミックで作成しています。

廣部硬器の担当者によれば、

「もともとは現在、関西型と呼んでいる紋章のみを全国に出荷しておりましたが、東京消防庁に指定採用いただいてから、東京消防庁の紋章を関東型、従来の紋章を関西型として分けることになりました。

採用いただいた各消防本部から、従来の金属製紋章よりセラミックス製紋章の方が良いという評価をいただいて、徐々に広がっていったのかと思っております」

との話。

整理すると、もともと関西の消防紋章をつくっていた廣部硬器が、東京消防庁の消防紋章もセラミックでつくるようになり、その東京消防庁に納品していたセラミック製の紋章が好評で、東日本の各消防本部に広まっていったという話ですね。

その浸透とともに、東京消防庁の使用する消防章のデザインが、東日本の消防本部の定番になったという流れです。

では、廣部硬器がもともとつくっていた関西型の消防紋章のデザインは、どこの図案がベースとなっているのでしょうか?

この点について廣部硬器に聞いてみると、残念ながら同社が関西の消防紋章をセラミックでつくるようになったころの創業者が亡くなっているため、関西型のデザイン案がどこから来ているのかは、現在わからないとの話です。

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