2020年の世界を襲った新型コロナウイルスの流行。未曾有の事態となるなか、感染予防のために外出自粛となりリモートワークが推奨されるなど、働き方についても大きな変化が生まれました。
この度、総合旅行ブランドであるエクスペディアが、世界16地域の9,200名を対象に「有給休暇の国際比較調査」を実施したところ、有給休暇の取得が世界的に低下傾向にあることが判明。一体どのような状況となっているのか、結果をご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
世界一の「ステイホーム率」を誇る国、日本。有給の取りづらさはコロナ禍でも変わらず
今回の調査で「通常の年間取得日数」と「2020年の取得日数」を比較してみると、有給取得が世界的に少ないという結果が判明。
新型コロナウイルスの影響により、リモートワークを取り入れる会社が増え、自宅で過ごすかたが多くなったことが要因とみられています。
地域別に見てみると、台湾のみ有給取得数が例年と比較して1日増加しているという結果に。
一方、日本は1日減少しているものの他国もほぼ同様な上、なかには日本より減少した地域も。「世界で最も有給休暇の取得日数が少ない」と名高い日本よりも少ない地域が発生しているというのが、2020年の世情を物語っているようです。
「休暇を取らない理由は?」という質問では「新型コロナウイルスの影響でどこにも旅行できない」が最多に。
長い休みを作るのは旅行に行きたいからという方は多く、せっかく有休を取得しても外出できないなら取らない、というのは自然な流れかもしれません。
日本のみを見てみると、1位は「緊急時のために取っておく」が最多に。もしものときのためにという考えは、有給を取得し辛い日本だからこそ多いといえそうです。
2位は「人手不足など仕事の都合上難しい」となり、この結果は昨年とも同じものとなっています。
「コロナ禍において有給休暇の取得は簡単だったか、もしくは困難だったか」という質問において、「変化なし」という回答が最多となったのは日本でした。日本は、どんな状況となっても有休を取得し辛いのかもしれません。
「直近で取得した休暇の過ごし方は?」という質問において、「家で過ごした」という回答が最多となったのも日本という結果に。その数値は76%にのぼり、世界一の「ステイホーム率」を誇る国ということがわかりました。
「旅行の代わりに休暇中に楽しんだことは?」という質問では、32%で「動画配信サービスの番組や映画を見る」が1位に。
2位は21%で「テレビゲームやオンラインゲームをする」、3位は同率で「料理」と「読書」がランクインしました。すっかり「おうち時間」の達人となったかたも多いかもしれません。
ワクチンの接種がスタートし、ようやく終息の兆しが見え始めた現在。計画していた旅行を断念した方をはじめ、旅行好きの方は出かけたくてムズムズとしているかもしれません。
旅行についての質問を見てみると、コロナ禍をきっかけに55%の方が「死ぬまでに行きたい旅行先リストが増えた」と回答したとのこと。
さらに60%の方が「2021年は予定より旅行に費用をかけようと考えている」とも回答しており、ステイホームの反動パワーが旅行に向けられる可能性が大。旅行熱の高まりで、すでに旅計画を開始している方もいるかもしれません。
とはいえ、まだ完全終息はしていない新型コロナウイルス。その状況で旅行する場合の習慣として「人の多い旅行先を避ける」「居住地の近くへ行く」「公共交通機関は利用しない」がトップ3となり、感染予防対策が習慣化していることが伺えます。
「2021年の旅行計画」についても、27%で「時間があって安全だと判断したら直前予約をする」が1位に。
僅差の25%で「ワクチンを接種できるまでは保留する」が2位、24%で「2021年後半まで我慢する」が3位となっており、多くのかたが感染拡大するような行動は控えたいと考えていることもわかりました。
心が躍るような旅行を懐かしく思いながらも、しっかりとステイホームと感染予防対策を行ってきた2020年。年が明け、2021年になりますます気持ちが高まるなか、多くの方が新型コロナウイルスの流行状況を注視し続けています。
- source:PR TIMES
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