ロイズのチョコレート、ルタオのチーズケーキ、石屋製菓の白い恋人など、北海道には誰もが知る定番のお土産がたくさんありますよね。
そのなかに並ぶのが老舗、六花亭製菓の「マルセイバターサンド」。濃厚なのにぺろりと食べ切れて大好き!というかたも多いでしょう。
そのマルセイバターサンドを製造販売している「六花亭」こと六花亭製菓は、お菓子を作り販売する以外にも北海道の人々に愛される企業の取組を行っていることをご存じでしょうか?
美術館の運営や庭園づくりがそのひとつで、北海道河西郡にある「六花の森」は地元の人も観光で訪れたかたにも人気の施設です。今回は穏やかで優しい庭園「六花の森」をご紹介しましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
十勝エリアは美しいガーデンの宝庫
十勝平野、十勝連峰に囲まれた十勝エリアは大自然の宝庫。本州ではなかなか見られないスケールの大きな自然を満喫できる人気の観光エリアです。
十勝にはその自然を生かし、保存する役割を持つ庭園がとても豊富。隅々まで手入れの行き届いた美しい自然庭園は季節によって姿を変え、訪れた人々を魅了しています。
「六花の森」も十勝を代表する自然庭園のひとつ。六花亭の事業の一部であることから、庭園内には美味しいスイーツが楽しめるカフェや美術館も併設した、とても素敵なガーデンです。
名称からも分かる通り、緑が主役の森をテーマにした庭園となっています。しっかりと整備された森の中では四季折々の花が見られ、小川が流れ、たくさんの小動物たちが生息しています。
六花の森へのアクセスは?
アクセス方法は、バスか車の2択です。北海道旅行中はレンタカーを借りるかたも多いですが、広大な北海道は目的地まで意外と時間がかかってしまうことも少なくありません。
「六花の森」は帯広市内から車で約40分のところに位置しています。レンタカーでの移動距離もほどよく、帯広空港からは車で約20分ほどで到着するので、空港から直接足を運ぶのにもおすすめ。
バスで訪れる場合は帯広バスターミナルから十勝バスの「広尾行き」に乗車して約1時間の道のりです。「道の駅なかさつない」で下車すれば徒歩約20分ほどで到着です。
庭園の広さは10万平方メートル!
約10万平方メートル、東京ドーム約2個分の広さを持つ「六花の森」。同じ日本国内というより、ヨーロッパの静かな森に足を踏み入れたような雰囲気が漂っています。
小川のせせらぎや鳥の声以外は音のない森の中は心が洗われるよう。きちんと整備されているにも関わらず、手を加えすぎていない自然の森が味わえるのが特徴です。
遊歩道に沿って歩いていくと、ポツポツと小さな建物が現れます。絵本から飛び出してきたような建物はクロアチアから古民家を移築し作られたギャラリー。自然とアートを同時に味わえるのも特徴です。
いまはどの花の季節?六花亭の包装紙に注目!
「六花の森」を楽しむために、まず知っておきたいのがその名の由来。運営する六花亭の「六花(ろっか)」は6種類の花を表しています。
十勝エリアにはたくさんの山野草が咲き誇りますが、そのなかでも代表的なものを6種類合わせて「十勝六花」と呼ばれます。
- ハマナシ(見ごろ:6月〜8月)
- エゾリンドウ(見ごろ:9月〜10月)
- シラネアオイ(見ごろ:4月〜5月)
- オオバナノエンレイソウ(見ごろ:4月〜5月)
- カタクリ(見ごろ:3月〜6月)
- エゾリュウキンカ(見ごろ:5月〜7月)
花自体はどれも小ぶりですが、群生して咲くため迫力満点。目の前に広がる花の絨毯に感動してしまうほどです。
この十勝六花が描かれているのが、六花亭の包装紙。白地に赤、ピンク、黄色、薄紫と鮮やかに花々が描かれているあの包装紙です。
この包装紙に描かれた花々が咲く森で、季節によって出会える種類が異なります。もちろん十勝六花以外の花も咲くため、いつ訪れても楽しめますよ。
森の散策に出かけよう
深い緑と色とりどりの花々で満たされた森への散策に出かけましょう。自然の香りを思い切り吸い込みながら過ごす一時は癒し効果抜群!
緑と花々を楽しみながら足を進めていくと小川があったり、丘の向こうに古民家があったりと次から次へと新しい楽しみが現れます。あちこちにベンチが設けられているので、腰を下ろしてのんびり過ごすのもおすすめです。
運が良ければ散策道にエゾリスが顔を出してくれることも!自然を生かして作られた庭園はエゾリスの住処にもなっています。驚かしてしまわないよう、こっそり観察させてもらいましょう。
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