八重山諸島にある「バラス島」は、知る人ぞ知るシュノーケリングのメッカ。エメラルドグリーンの海、眩しい沖縄の太陽、カラフルなサンゴ礁や熱帯魚を楽しめる、まさに奇跡の島です。
今回は、バラス島の魅力をはじめ、おすすめの楽しみ方などをご紹介していきますので、ぜひイメージしながら旅の計画を立ててみてくださいね。
目次
- 1奇跡の島「バラス島」とは?
- 2サンゴのカケラでできた美しい島
- 3なぜ地図に載ってない?その理由は
- 4「バラス島」へのアクセス
- 5目の前に広がる360度の海!
- 6奇跡の島を超満喫する楽しみ方は?
- 7初めての絶景に出会う旅へ!
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの国内・各都道府県情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
奇跡の島「バラス島」とは?
バラス島は、沖縄本島よりもさらに南の石垣島を中心とする八重山諸島にある無人島です。日本にいながら南国リゾートのような美しい海を楽しめる八重山諸島は、ダイビングやシュノーケリングを楽しむ人にとっての憧れの場所。
どこまでも続くエメラルドグリーンの海は、潜ってみると透明度がとても高く、サンゴや熱帯魚など色とりどりの美しい絶景が見られる特別な場所。
そんなスペシャルな自然を守り続ける八重山諸島、石垣島から船で約40分ほどの場所に浮かぶ無人島がバラス島です。
サンゴのカケラでできた美しい島
バラス島は八重山諸島のなかでも、世界的に見てもとても特別な島です。というのも実はこのバラス島、サンゴのカケラでできた島なんです。
美しいサンゴ礁に囲まれた島は世界に数あれど、サンゴのカケラでできた島は世界でもとても珍しいもの。ほかには世界遺産グレートバリアリーフに浮かぶ「グリーン島」などが有名ですが、北半球ではこのバラス島だけです。
エメラルドグリーンとも、ディープブルーとも表現し難い美しい海の中にぽつんと現れる真っ白なバラス島は、サンゴの化石が海の流れによって寄せ集められ、蓄積して現れたもの。母なる海はその力でこんなにも美しい景色を生み出すんだと、感動せずにはいられません。
なぜ地図に載ってない?その理由は
海が作り出した秘島といえるバラス島。実は、いつからそこにあるのかは分かっていません。1963年に撮影された空中写真にはすでに映し出されており、それより以前からその場所にあったと考えられています。
バラス島は間違いなく石垣島の近くに存在していますが、国土交通省・国土地理院の「地理院地図」には載っていません。2022年現在では、世界中を網羅しているグーグルマップで検索すると表示されますが、かなりの小ささ。
ではなぜ地図に載っていなかったのかというと、潮の満ち引きに寄ってその形を変えるから。台風によって表面のサンゴが吹き飛ばされ、完全に沈んでしまうこともあります。
時間帯によっては細長い形になったり、海面から少しだけ顔を出したりと刻々と形を変えるため、地図に掲載されなかったのですね。
「バラス島」へのアクセス
バラス島へのアクセスは、ツアーを利用するのが一般的です。個人で訪れることは危険ですので必ずツアーを利用しましょう。バラス島へのツアーは石垣島や西表島などから出発しています。
船でバラス島へとアクセスしシュノーケリングやダイビングが楽しめるツアーのほか、バラス島への上陸のみを楽しむツアー、バラス島を訪れた後に船から釣りを楽しむツアーなどがあります。
なかには朝早くに西表島からカヤックで出発し、バラス島を目指すツアーなども。もちろんプロのガイド付きなので、初めての人でも安心。大海原へと漕ぎ出し、朝日に包まれるバラス島を目指す素晴らしい体験ができます。
目の前に広がる360度の海!
サンゴでできた島、バラス島へ上陸すると足の裏の感触で普通の砂浜とは大きく異なることに気が付きます。船はバラス島ギリギリまでは近づけず、目の前で船を降りて歩いて上陸することになります。
バラス島を作るのは砂ではなく、白い骨のようなもの。これこそがサンゴのカケラなのです。バラス島を構成するサンゴのカケラは角は取れているものが多いものの、通常の砂とは違いゴツゴツして歩きにくいので必ずサンダルを持参しましょう。裸足は痛いので注意しましょう。
バラス島はもちろん360度すべてが海に囲まれています。人工物はまったくなく、緑もない真っ白な島は開放感抜群。潮の満ち引きによって形を変える不安定な島だからこそ、人の手が入らず美しい姿を保っているのですね。
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