石川県の南部、金沢市ともほど近い場所に位置する「白山市」。自然やその土地の伝統・風土などを保全し、教育に役立て、後世へと残すための活動を積極的に行っているのが特徴です。その活動として市全体が「白山手取川ジオパーク」に認定されており、自然に触れる旅を求めて全国各地から観光客が訪れます。
自然美があふれ、豊かでのんびりとした雰囲気の白山市を代表する景観が「姥ヶ滝(うばがたき)」と「手取峡谷(てどりきょうこく)」です。今回は、日本三名山のひとつである白山の魅力をたっぷりご紹介していきます。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本の滝100選のひとつ「姥ヶ滝」
国土の約75%が山に包まれた日本。起伏の激しい地形を持ち、河川の流れが早いこの国では全国各地、至るところに渓谷(けいこく)、またはさらに角度の付いた峡谷(きょうこく)が形成されています。
緑あり、川あり、滝ありの渓谷や峡谷は風光明媚な景勝地として有名になることが多く、「姥ヶ滝」もそんな絶景のひとつ。石川県で唯一「日本の滝100選」にも選出されています。
石川県、富山県、福井県、岐阜県にまたがる「白山国立公園」のなかを走るドライブコース「白山白川郷ホワイトロード」の大きな見どころとなっています。
「白山白川郷ホワイトロード」とは?
「白山白川郷ホワイトロード」とは、石川県と岐阜県を結ぶ有料道路です。国立公園内を走る道路で、車窓からでも絶景が楽しめると人気。全長約33.3kmの道路のあちこちに駐車場や展望台、レストハウスが作られており、車から降りてハイキングやトレッキングを楽しむこともできます。
雪深いエリアを走るため例年6月から11月ごろまでの開通となっており、夜間は通行止めです。移動手段としての有料道路ではなく、車のままでも大自然を楽しめるドライブロードとして人気を集めています。
「白山白川郷ホワイトロード」には、たくさんの滝が点在しています。「しりたか滝」「赤石の滝」「岩底の滝」など、滝好きにとってはたまらないエリア。そのなかでも特に大きく迫力のある滝が「姥ヶ滝」です。
アクセスは「白山白川郷ホワイトロード」内にある蛇谷園地駐車場に車を停め、そこから約30分ほど歩いた場所にあります。案内看板が出ていますし、きちんと整備された一本道ですので迷う心配はありません。
蛇谷園地駐車場は蛇谷側の側にあり、ブナやミズナラの木が生い茂る散策道である蛇谷園地など、自然を満喫できるスポットがたくさん。新緑が眩しく輝く緑の世界を抜けると、大きな水音が聞こえて絶景の滝が姿を表します。
「姥ヶ滝」は落差約76m、幅約100mのとても大きな滝です。滝壺へとまっすぐ水が流れ落ちる形の滝ではなく、岩肌に沿いながら流れ落ち、最後に大きな落差がある美しい形をしています。幅が広いためいくつもの白い筋が流れ落ちるように見え、その姿が老婆の白髪に似ていることから、この名前が付けられました。
ベストシーズンは雪解け後。水量が多く、その名にふさわしく白い筋が多く見える季節が最も美しく迫力満点です。
夏は水量が少なくなる日があるものの、雨の次の日であれば水遊びができるくらい復活します。訪れる際は、前日の天気を良く確認してみてはいかがでしょうか。
滝を見ながら「足湯」に入るのも
「姥ヶ滝」の目の前には「親谷の湯」と呼ばれる天然露天風呂があります!露天風呂は無料で、水着着用で誰でも満喫することができますよ。観光に来た方たちからも見える所にあるため少し勇気がいりますが、温泉に浸かりながら滝を見られるなんて贅沢の極みですよね。
温泉はちょっとハードルが高く感じる場合は、足湯に浸かってみるのはいかがですか?秋の少し肌寒くなってきた時期は特にポカポカの足湯は本当に心地よく、旅の疲れを癒してくれます。
- 姥ヶ滝
- 石川県白山市中宮(白山白川郷ホワイトロード内)
- 076-256-7341(白山林道石川管理事務所)
- 営業期間:6月上旬〜11月中旬(※白山白川郷ホワイトロードのオープン中)
- 白山白川郷ホワイトロード公式サイト
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