「おうち時間」が増えたことにより、以前よりも家飲み需要が大幅に拡大し、アルコール類の売り上げが伸長しています。
株式会社True Dataが発表した統計データによると、ビールの売り上げがドラッグストアでは107.5%増、スーパーマーケットでは114.5%増と、前年と比べ大きく売り上げが増加していることがわかりました。
そこで今回は、日本で暮らす外国人に「日本のビール」についてのアンケートを実施。日本と母国の違いや、生活に身近なコンビニで気軽に買える好きな銘柄など、さまざまなビール事情について伺ってみました。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
日本と海外のビールの違い
毎年4月23日は「ビールの日」に選定されています。
1999(平成11)年に地ビールの日選考委員会が定めたこの日は、約500年前にドイツで「ビール純粋令」が施行された日でもあり、ドイツでも「ビールの日」として親しまれているのです。
そんな「ビールの本場」と聞くとドイツを想像しがちですが、キリンホールディングスが発表した2019年の「世界ビール消費量調査」によると年間消費量は17年連続で「中国」がトップ。
次いで2位は「アメリカ」、「ドイツ」は第3位に入るのだそう(2019年調査)。そして気になる「日本」は13年連続で7位にランクインと、安定したニーズで年間消費量を維持しているようです。
そんな世界中で愛されるビールですが、日本と海外ではさまざまな違いがあることがわかりました。
1.日本ではビールが安く飲める
まず意見として上がったのが、ビールの「価格」について。国によって物価に差がありますが、今回は日本よりもビールの価格が高い国のかたからの意見が目立ちました。
「母国と比べると日本のビールはコストパフォーマンスがいいと感じます。なによりどこでも買えるのがありがたいです」(アメリカ出身)
「日本のビールはとても飲みやすくておいしいし、値段も安くてどこでも手に入るのがうらやましい。オーストラリアは缶ビール1本の値段がとても高いんです」(オーストラリア出身)
実際にどれほど日本のビールが安いのでしょうか。
イギリスの家電メーカーであるAmicaが世界各地の「1ドル(約110円)あたりのビールの量」を示すインフォグラフィックを作成したところ、もっともビールの価格が高いのは「アイスランド」という結果に。
アイスランドの物価では1ドルあたり45mlしか飲めないため、中ジョッキでも850円以上の高級品となってしまうそうです。
缶ビールならもう少し価格を抑えられますが、飲み屋で軽く2〜3杯なんていうのは考えものかもしれませんね。
ちなみにアメリカは83mlで14位、続いてオーストラリアは84mlで15位にランクイン。日本は139mlで28位という結果になりました。
なお、1ドルあたりのビール量が最も多いのはパラグアイとベトナムでした。
いまは新型コロナウイルスの影響でなかなか海外旅行へでかけられませんが、落ち着いたころ「浴びるようにビールを飲みまくりたい!」と思ったら、この2国への旅行がいいかもしれませんね。