わたしたちの生活に身近な「コンビニエンスストア(以下・コンビニ)」。ファミリーマートやローソン、セブンイレブンといった全国に店舗を展開する大手3社コンビニをはじめ、セイコーマートなど地元でおなじみのローカルコンビニなどもありますよね。
そんな誰しもが馴染みのあるといっても過言ではないコンビニですが、日本と海外のコンビニにはどんな違いがあるのでしょうか。
今回は、日本に住む台湾人の皆さんに、日本のコンビニで「ショックを受けたこと」や「美味しすぎて驚いた商品」などについてお話を伺ってみました。
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台湾人がショックを受けた、母国と日本のコンビニの違い
海外旅行などで初めての場所を訪れた際、見慣れたコンビニがあるとどこかホッとしますよね。しかし、そのすべてが日本のコンビニと同じとは限りません。
そこでまずは、台湾出身の皆さんに「母国と日本のコンビニの違い」について伺ってみました。一体、どんな違いがあるのでしょうか。
コーヒーは自分で入れるの?
「台湾のコンビニは内装と商品の並べ方が日本とほぼ同じですが、違う点もいくつかあります。例えば、スタンドコーヒーの作り方です。日本ではスタンドコーヒー用のコップを買ったあと、自分でコーヒーを入れます。
しかし、それに対して台湾では飲みたいコーヒーを注文して店員さんに作ってもらいます。スタバみたいな感じですね」(日本在住歴5年)
台湾のコンビニではレジでコーヒーを注文すると、店員さんがその場で入れてくれるのだとか。
日本では基本的にお客さん自身が自分でマシンを使ってコーヒーを作ることが一般的ですが、なんだかコンビニというよりカフェのような感覚になりそうですね。
揚げ物があることにビックリ!
「台湾のコンビニでは揚げ物を置いていません。なので日本のコンビニのレジ横に揚げ物があることにとてもびっくりしました!唐揚げなど、お店で揚げたてを食べられるのはとても嬉しいです」(日本在住歴5年)
日本のコンビニでは当たり前のように見かけるレジ横フードの揚げ物たち。台湾のコンビニでは置かれていないようですが、かわりに必ずといってもいいほど現地の店舗で販売されているのが「茶葉蛋(ツァーイェダン)」です。
これは台湾風の煮卵で、卵を殻のままお茶や八角、醤油などと一緒に煮込んだもので、ちょっとしたおやつとして親しまれています。
ドリンクの商品数が少ない
「台湾のコンビニの方がドリンクの種類が多いと思います。日本人は甘い飲み物が好きではないのかもしれませんが、台湾には結構甘いドリンクが多くありますよ。でも日本なら、台湾よりもっと色んな美味しいドリンクが作れると思います(笑)」(日本在住歴2年)
現地のコンビニでは、お茶類をはじめに、フルーツジュースやミルクティーなどさまざまな種類のドリンクが販売されています。ペットボトルドリンクのなかには、とてもおしゃれなパッケージのものも多数ラインアップされているのが特徴です。
カロリー表示がされていない
「あくまで個人のイメージですが、日本のコンビニ商品はカロリーが表示されていないものが多いと思いました。ダイエット中の人には少し不便かもしれません」(日本在住歴3年)
コンビニの商品によって異なりますが、一目でカロリーがわかるように表示されていないものも少なくありませんでした。
しかし最近では消費者の健康志向からか、カロリーだけでなく、糖質やタンパク質がパッケージに表示されている商品も多数登場しています。
大盛りがあることに驚き!
「台湾では『大盛り』の商品はあまりありません。なので、日本のコンビニでカップ麺やパスタなどに大盛りがあることを初めて知ったときはびっくりしました!」(日本在住歴3年)
日本のコンビニでは、パスタやカップ麺のなかに「大盛り」と記載された商品を見かけることも珍しくありませんよね。通常の1人前では少し物足りないときにとても便利な商品です。
このように台湾と日本のコンビニは似ているようで、少しずつ違いがあることがわかります。では、台湾人の皆さんは日本のどのコンビニをもっとも多く利用しているのでしょうか。