全国津々浦々、地域によって「方言」や「味付け」は異なり、慣れ親しんだ文化も多種多様です。
「お餅」を例にあげると、関東では「切り餅(四角)」で関西では「丸餅(丸い)」だったり。
ほかにも「マクドナルド」のことを関東では「マック」、関西では「マクド」と呼ぶなど、東西でもグルメから呼称までいろんな違いがあります。
なかには「関東と関西、スタンダードはどっちなの?」と不思議になるほど、真逆のことも少なくありません。
そこで今回は、関西と関東で違う「あるある」をピックアップしてご紹介しましょう。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
1.鰻の蒲焼
2021年7月28日(水)は「土用の丑の日」。夏の暑さに負けないよう、栄養価の高いウナギを食べるとよいとされていますが、この「鰻の蒲焼」の作り方は関東と関西で大きな違いがあります。
関東ではウナギを背側から捌く「背開き」に対し、関西では腹側から捌く「腹開き」が主流です。
そのルーツは一説によると、武士の多かった関東で腹開きとは「切腹」を連想させるため、背側から捌くようになったといわれています。
逆に商人の多かった関西では、「腹を割って話す」という意味から腹側から捌くようになったのだとか。
また、関東では焼く前に「蒸す」ことが多く、関西では「蒸さない」で焼くのが一般的です。
どちらもウナギならではの美味しさを楽しむことができますが、同じ「鰻の蒲焼」でも関東と関西で調理方法の違いがあるようですね。
2.ところてん
ツルっとした喉越しが涼しげな「ところてん」といえば、夏の暑さで食欲がないときにぴったりの食べ物。
テングサやオゴノリなどを煮溶かして冷まして固めて作った、カロリーも抑えめな食品です。
そんな「ところてん」ですが、関西では「黒蜜」をかけて食べることが多くあります。おやつやデザート感覚で食べるのが一般的で、暑い日を涼しくしてくれるスイーツのようなものなのだとか。
反対に関東では「酢醤油」をかけて食べることが多くあります。さっぱりとした味わいで、青のりをかけたり、辛子をくわえたりすることも珍しくありません。
どちらかというと、スイーツではなくおかずとして食卓に並ぶことが多く、関東以外でもこの食べ方が浸透している地域も少なくないそう。