福岡県朝倉市にある城下町「秋月」。福岡市から車で約1時間ほどの場所に位置する秋月は、美しい日本の伝統と景色が色濃く残る歴史あふれる街です。
古い町並みに加え、春には桜、秋には紅葉に彩られる秋月は大人のそぞろ歩きにぴったりの雰囲気。
今回は秋月の歴史、楽しみ方と見どころを余すところなくご紹介します!
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウィルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
筑前の小京都「秋月」へのアクセス
グルメ、ショッピング、名所めぐりと旅行先として人気の高い福岡市。街の中心は華やかな福岡ですが、少し足を伸ばすと、時を止めたように感じられる名所も点在しています。
そのなかのひとつ、福岡観光の際ぜひ足を運んでほしいのが、福岡市の南東部に位置する朝倉市とそのシンボルである城下町「秋月」です。
車を使う場合は鳥栖ジャンクションから大分自動車道を通り、甘木インターチェンジで下車後約15分、電車を使う場合は甘木駅から約20分ほどの場所にある同エリアは、「秋月城跡」を中心とする城下町。
山間の静かな街は、江戸時代の古き良き日本の面影を味わえる特別な場所です。
都市部の近くでアクセスも良く、訪れやすい城下町。駐車場も数多く作られているので、レンタカーで向かうのもおすすめで、福岡観光の一日を費やすにはぴったりの場所です。
古い歴史を持つ秋月
現在も残っている秋月の城下町は、江戸時代に黒田氏によって整備されたものです。
黒田氏といえば黒田官兵衛を思い出す方も多いはず。もちろんその黒田官兵衛とも縁を持つ地で、黒田官兵衛の弟である黒田直之が城主として入り城下町の整備を行いました。その後、黒田氏は16代続きます。
黒田氏の統治も長かったのですが、城が築かれた場所はもともと秋月氏の宅所があったとされています。秋月藩だったのでその後に作られた城も「秋月城」と呼ばれ、いまと同じく山に囲まれた攻めにくく守りやすい城だったとのこと。
12代に渡りこの地をおさめていた秋月氏は豊臣秀吉に追われて去り、その後を任されたのが黒田氏という歴史があります。
鎌倉、戦国、江戸を超えてきた城下町は、明治時代に入るまで大きく栄え、あちこちに名所が現存。豊かな緑に囲まれた秋月城下町は重要伝統的建造物群保存地区にも指定されています。
美しい城下町は『男はつらいよ』のロケ地として使われたこともあるのだとか。古き良き日本を感じる旅にはぴったりの場所なのです。
まずは「秋月城跡」へ
まずは秋月の中心である「秋月城跡」へ。明治時代まで残されていましたが、廃城令が出された際に人の住まない城となり、時代の流れとともに解体され、現在は一部分のみ残されています。
一部とはいうものの、石垣や堀の一部、黒門、長屋門などが残されており当時の面影を十分に感じることができますよ。
石垣の多くは苔に覆われており、築城された当時のまま残されています。広い敷地内あちこちにある石垣が城の大きさを思わせ、「廃城となる前に見たかったなあ」と感じさせる魅力も。
秋になると風格抜群の黒門、長屋門周辺が紅葉に彩られ、古き良き日本の美しさを直に感じることができます。写真スポットとしてもとてもおすすめです。
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