今年のお彼岸は9月20日~26日。この時期に見ごろを迎えるのが彼岸花(別名:曼珠沙華)です。彼岸花は、秋のお彼岸に咲くことからその呼び名がつきました。
墓地や田んぼの畔に多く咲き、毒を持っていることから暗いイメージを持たれることもありますが、スラリと高い茎に、放射線状に広がった花びらは思わず見入ってしまうほどの美しさ。かわいらしい花とはまた違った、妖艶な魅力を持つ彼岸花スポットをご紹介します。
緊急事態宣言中は記事と画像で秋の到来を感じていただき、またお出かけできる時期が来たら、現地を訪れてみてくださいね。
・基本的な感染予防対策(マスクの着用・手洗い・身体的距離の確保など)を徹底してください
・屋外の活動も慎重にしてください
・発熱等の症状(発熱、咳、のどの痛み、息苦しさなどの症状)がある場合は、外出を控えてください
幻想的な彼岸花の海に見惚れる
若宮八幡宮@八幡市
見ごろ:9月中旬~下旬
八幡市民体育館の南側にある若宮八幡宮。こちらは普段は人の出入りが少なく、こじんまりとしていますが、彼岸花の見ごろを迎えると境内一面に真っ赤に咲き誇ります。写真を見ていると、まるで別世界にいるかのような気持ちになりますね。
境内にはシーソーやブランコなどの遊具が設置されているので、子ども連れで来ても楽しめますよ。
若宮八幡宮には駐車場はないので、参拝する際は公共交通機関をご利用ください。最寄りの駅は京阪「石清水八幡宮駅」で、そこから京阪バスに乗り継ぎ「野尻」下車すぐです。
■■立ち寄り情報■■
若宮八幡宮から車で約20分のところには、京都屈指の厄除け神社として名高い石清水八幡宮があります。標高142.5mの男山に立っているので、ミニ登山もおすすめ。八幡大神のお使いである鳩をモチーフとした、「鳩みくじ」はキュートな見た目も相まって人気のおみくじです。
境内のいたるところに鳩!石清水八幡宮を取材した記事はこちら。
▶今、ハトの御朱印で話題の石清水八幡宮へ行ってみた〈8/10はハトの日〉
■■INFORMATION■■
若宮八幡宮
住所:京都府八幡市野尻北ノ口5
電話:なし
料金:境内自由
春と秋、2つの花が楽しめる隠れスポット
スイセンとヒガンバナの丘@綾部市
見ごろ:9月初旬(10日ごろ)~中旬(20日ごろ)
綾部市の水源の里・市志(いちし)では、春にスイセンが、秋には彼岸花が咲き誇る、その名も「スイセンとヒガンバナの丘」があります。
こちらは、過疎化・高齢化が進む市志集落の活性化を目指して2012年に作られました。見ごろになると、段々畑の斜面にたくさんの彼岸花が咲き、下から見上げる景色はまさに絶景!
場所は市志公民館から約1kmのところ(案内板あり)にあります。ドライブがてら彼岸花の景色を楽しむこともできますよ。
※見学の際はマスクの着用や周りのかたとの距離を保ってお楽しみください。
■■立ち寄り情報■■
スイセンとヒガンバナの丘から車で約40分のところには、シャツやストッキングなどで有名なグンゼ株式会社が運営する企業ミュージアム「グンゼ博物苑」がありますよ。
2019年には未来蔵がリニューアルされ、最先端のメディカル技術を体感できちゃいます。日常生活の身近なものが、実はグンゼが開発したものだったなんて!と発見の連続になること間違いなし。
グンゼ博物苑の記事はこちら。
▶実は知らなかったことだらけ! みんなが知っている、あの「グンゼ」の博物苑へ行ってみた
■■INFORMATION■■
スイセンとヒガンバナの丘
住所:京都府綾部市五泉町宮ノ腰24(公民館)
電話:0773-42-9550(綾部市観光協会)
定休日:なし
料金:無料
赤と白の彼岸花が見られる神社
平野神社@京都市
見ごろ:9月中旬~下旬
794年、平安遷都の際に今の地に遷座した歴史ある平野神社は、桜のスポットとしても有名で、桜苑は多くのお花見客でにぎわいます。
実はこちらは桜だけでなく、さまざまな花が見られる隠れた名所なのです。彼岸花もそのひとつで、境内の南側にある桜苑を中心に、南門の周辺や神社の周りの道路など至るところで見られますよ。
そして!見てください、こちらではなんと真っ白な彼岸花も咲くのだそう。赤く映える彼岸花もきれいですが、白い花を咲かせるとまた違った美しさで、なんとなく気持ちが引き締まりますね。
白い彼岸花は、主に九州などの温かい土地に多く自生しているのだそう。なかなか見ることができない白い彼岸花も見どころのひとつです。
■■立ち寄り情報■■
平野神社から西へ15分ほど歩くと、金閣寺や仁和寺などが並ぶ「きぬかけの路」があります。そのきぬかけの路の道中には、2018年にリニューアルオープンした「堂本印象美術館」も。
こちらでは日本画家・堂本印象が自らデザインした建築物をはじめ、日本画や彫刻、染色など多岐にわたる印象の作品が見られます。
堂本印象美術館の記事はこちら。
▶建築好きも必見!この秋はアートにあふれた京都府立堂本印象美術館へ
■■INFORMATION■■
平野神社
住所:京都府京都市北区平野宮本町1番地
電話:075-461-4450
時間:境内自由
定休日:なし
料金:無料
公式ホームページ
風情たっぷりの田園風景に溶け込む彼岸花
曽我部町(ひがん花の里)@亀岡市
見ごろ:9月中旬〜9月下旬
江戸時代中期に再建された京都府登録文化財・穴太寺(あなおおじ)がある曽我部町。このあたりには、田畑を囲うようにたくさんの彼岸花が咲き誇ります。
近年では「ひがん花の里」として写真愛好家のみならず、たくさんの人が彼岸花を見に訪れます。稲刈り前の時期には、黄金色の稲穂と真紅の彼岸花が並び、絵画のような光景が見られます。
亀岡市では、毎年、亀岡の観光をテーマに「亀岡市観光写真コンテスト」を実施していて、彼岸花を撮影した作品もこれまで多数応募されているようです。
KYOTOSIDEで掲載している受賞作品は、いずれも穴太寺の南側に広がる田んぼの畔で撮影されたものだとか。さらに、穴太寺付近では変種として白色の花を咲かせることがあるそうですよ。
■■立ち寄り情報■■
西国21番札所の「穴太寺」の本堂に祀られている釈迦如来涅槃像は、撫で仏としても知られていて、自分の病と同じところを撫でると病気平癒のご利益があるとされています。布団の中で安らかに眠る姿に心が洗われます。京都府の名勝に指定されている美しい庭園も見ものですよ!
穴太寺も紹介している珍仏像の記事はこちら。
▶【京都通】ならおさえておきたい京都府の珍しい仏像 厳選3選
■■INFORMATION■■
住所:京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46
問合せ先:穴太寺
問合せ電話番号:0771-24-0809
彼岸花について
問い合わせ先:JR亀岡駅観光案内所
問い合わせ電話番号:0771-22-0691
古刹とともにめぐる彼岸花さんぽ
大原@京都市
見ごろ:9月中旬(9月20日前後)
京都市内から車で約1時間のところにある大原は、四方を山に囲まれた自然豊かな山里です。大原には三千院や実光院などの観光名所も立ち並んでいるので、のんびり散策するのにもぴったりなエリアです。
そんな大原は、お彼岸の頃には美しい彼岸花が咲き乱れる関西屈指の名所でもあるんです。
彼岸花が見られるエリアは主に、国道367号線西側の土手。大原バス停の南側辺りやファミリーマートの北側から西の田んぼ付近に多く咲いているそうです。土手の斜面一面に真っ赤な彼岸花が咲くようすは目にも鮮やかで、実に壮観。ほかにも田んぼの畦にも彼岸花が見られます。
■■立ち寄り情報■■
『平家物語』ゆかりのお寺として有名な、尼寺「寂光院」は、京の三大漬物「しば漬」発祥のお寺としても知られています。また、毎週日曜、朝市を開催している「里の駅大原」も要チェックです。地元で獲れた旬のお野菜などが販売されています。
■■INFORMATION■■
住所:京都府京都市左京区大原周辺の田畑近辺
問合せ先:大原観光保勝会
問合せ電話番号:075-744-2148
大原観光保勝会公式ホームページ
- source:KYOTO SIDE
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