復興の日々を余儀なくされた「熊本地震」による被害。発生から2022年で6年目を迎える今年、現地では鮮やかに復興してゆく姿に出会うことができるようになりました。これまで以上に注目を集めている熊本県で、行くべきスポットはどこなのでしょうか。
2021年3月に「新阿蘇大橋」が開通した阿蘇は、定番といえる名スポットが目白押しのエリア。熊本県を代表する大自然の世界と出会うことができる「定番スポット」について、その魅力をご紹介します。
※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。
圧巻の絶景や風穴に滝、街歩きまで大集合
上色見熊野座神社
2011年にリリースされたアニメ映画『蛍火の杜へ』の舞台となったことから、全国的な注目を浴びることになった「上色見熊野座神社」。阿蘇エリアのなかでも南にあり「奥座敷」と名高い高森町に位置しています。
映画『るろうに剣心』のロケ地でもある、鳥居からズラリと並ぶ灯篭は圧巻。境内へ至るまでに100基近くにものぼり、SNSでも「異世界への入り口」「吸い込まれそう」と度々話題に。パワースポットとしても人気であることが納得できる、神秘的な雰囲気が色濃く漂っています。
本殿の後へと進むと、巨大風穴「穿戸磐(うげといわ)」が登場。大自然の作り出した10mもの穴には、かつて「健磐龍命(たけいわたつのみこと)」の従者であった「鬼八法師(きはちぼし)」が蹴って誕生したものという伝説も残されています。
360°VRムービーでお楽しみいただけます。
草千里ヶ浜
まさに「阿蘇」といえる壮大な緑の風景が美しい「草千里ヶ浜」も、定番として立ち寄りたいスポットのひとつ。「阿蘇五岳」のひとつに数えられる「烏帽子岳(えぼしだけ)」を眼前に広がる大草原は、なんと約78万5,000平方メートルもの広大さです。
もともと火口の跡地であった草原には、壮麗な山や青空を鏡のように映しだす池が点在。雨水が長きに渡って溜まってできたものといわれ、山々の間に映える姿はまるで絵画のよう。秋になると辺りは緑から茶へと色を変え、また違う雰囲気を楽しめます。
現地では、大きな草原をぐるりと一周することができる「乗馬体験」がおすすめ。日本とは思えない景色の中をめぐっていると、まるでモンゴルに来たような感覚になってしまいます。ドライブの途中でも立ち寄りやすく、お散歩コースにはもってこいのスポットです。
鍋ヶ滝
2009年に「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で二つ星を獲得した、阿蘇エリアを代表する名湯「黒川温泉」からほど近い小国町に位置する「鍋ヶ滝」も、阿蘇観光で欠かせない定番のスポット。
華やかに流れ落ちる滝は別名「裏見の滝」と呼ばれ、滝の裏側へと歩みを進めて見学が可能になっているのが最大のポイント。その幅は約20mほどで、水が作り出す繊細なカーテンのような景色の中を歩く貴重な体験ができます。
約9万年前に発生し、阿蘇のカルデラを形成した巨大噴火が作り出したもので、年月を経てゆく中でジワジワと現在の形になったとのこと。夜間にはライトアップイベントも行われ、色とりどりの投影が行われた滝は心に迫る美しさです。
- 関連記事
- >>>まるで昔話の美しい里山のよう。泉質豊富な熊本「黒川温泉」を訪ねる
水基めぐり・門前町散策
水飲み場を意味する「水基」に数多く出会うことができるのが「門前町」。なかでも、この湧き水スポットが集中している「一の宮門前商店街」は、その数14カ所という「水基めぐり」を楽しめるスポットとして人気を集めています。
ひとつひとつの水基が石造りや木製などオリジナリティに溢れ、見ながら味わう名水は格別。「阿蘇神社」の参道に近い「仲町通り」にも多数の水基があるため、参拝の前後に立ち寄るのもおすすめです。
「神様の泉」「不老長寿の水」として、長きに渡り愛されてきた湧き水と共に散策を楽しむ街歩きでは、ご当地グルメも見逃せないもの。道の駅ならぬ「水の駅」として誕生した「阿蘇門前」をはじめ、湧き水で淹れたコーヒーを味わえるカフェなども必見です。
何度訪れても新たな発見がある、熊本県の阿蘇エリア。「定番」と呼ばれるスポットにこそ、まだまだ眠る魅力がありそうです。次回の熊本旅行では、定番スポットで新たな発見を探してみてはいかがでしょうか。
- source:PR TIMES
- image by:Shutterstock.com
- ※掲載時の情報です。内容は変更になる可能性があります。
- ※本記事は新型コロナウイルス感染拡大時のお出かけを推奨するものではありません。新型コロナウイルスの海外渡航・入国情報および各施設の公式情報を必ずご確認ください。